
ロレックスといえばデイトナである。
もうこれはデイトナといえばロレックスという構図が成り立つくらい、
超有名なブランドを代表するフラッグシップモデルである。
デイトナは手巻きモデルが初代から3代まで続き、
4代目からは自動巻きで誕生した。
4代目こそゼニスのエルプリメロを大改造して作ったムーブメントが使用されたものの、
5代目、6代目はロレックス自社製のムーブメントを使用している。
4代目で大改造の末、完成したCal.4030はエルプリメロを超える名機となっている。
それをベースに改良を加えられたCal.4130は、
6代目の新型デイトナにもそのまま使用されている。
フレデリックピゲのクロノグラフと似た構造を持つ超優秀な自社製ムーブメントだ。
それが初めて搭載された5代目はロレックスにとって悲願の作品となった。
さて、
現在新型デイトナがかなりの高値で取引されている。
これはデイトナ恒例の買い占めなどによる価格の上昇。
定価の2倍弱くらいになっている。
これは先ほど説明したエルプリメロ改のムーブメントを搭載した4代目デイトナ。
新型デイトナと同様流通の減少から人気がかなり減ってきている。
ロレックスでは新型モデルが登場すると、
旧型の値段も上がったりするという奇妙な現象が起こる。
新しいモデルが誕生すると同時に、
古いモデルが希少になるという思惑から買いが入る。
まるで株式投資。
『ここで買われるだろう』
というようなことを予想して買われる。
デイトナやサブマリーナなどの主要モデルは、
生産が終了する前からだんだんと中古価格と新品価格の値幅が縮まったり、
生産が終了すると定価を上回る値段になったりする。
文字盤やベゼルなどの小さな詳細の違いによっては価格が跳ね上がったり、
史上から姿を消すこともある。
さて、 前回2回にわたってデイトナRef.16520の希少なモデル、 インダイヤルの逆6や、 3種類のベゼル、 …
こういう感じで1個体が500万円を超えたりするということが、
ロレックスのアンティークでは日常茶飯事で起こったりする。
手巻きデイトナに関してはこんなもんじゃすまないw
5回くらいに渡って手巻きデイトナについていろいろ書いてみたんですが、 今日はそのまとめみたいなのを簡単に。 第 …
ポールニューマンモデルと呼ばれるエキゾチックインダイヤルを持った文字盤のデイトナは、
家が買えるw
もう一つこの4世代目が人気な秘密に、
ムーブメントがエルプリメロベースという点にある。
通常、機械時計というものは、
ムーブメントが自社製の方が良いとされている。
しかしこの世代のデイトナは、
ゼニスのエルプリメロという、
世界を代表する名機とロレックスがコラボした名作ということで、
ロレマニアなどからの評価は高い。
デイトナでは初の自動巻きムーブメントを搭載した記念すべきモデルでもある。
もはや当時の定価では買うことは出来ないくらい中古価格が跳ね上がっているが、
これからも価格が上昇することは十分にある。
ロレックスを買う楽しみはこういった投資的な面にもある。
買った時計の市場価値が上昇するというのはだれしもうれしいものである。