
時計の価値はいかにして決まるんでしょうか?
時計の価格はまずはそのブランドによってベースとなる価値がある気がします。
同じ素材の時計でもブランドで基本となる価格が変わってきます。
後は何が価格に影響を与えるかというと、素材。
通常使用されるステンレスの他にゴールド素材やプラチナ素材が使用されていると一気に時計の価格が上昇します。
ロレックスはしませんが、他社ではカーボンやチタンだのといった新素材などを使用して時計を作っているメーカーも多く、そういった素材はステンレスをベース価格としたときにそこまで上昇したりしません。
要はゴールドやプラチナなどの貴重な天然素材が高級なのです。
あとはムーブメント。
搭載される機構が複雑であればあるほど、機構の数が多ければ多いほど、時計の価格は掛け算のように高額になっていきます。
後重要なのは希少性。
この希少性というプレミアは最初にお話ししたブランドと価値と一番関係が深いです。
たとえばロレックスだとプレミアがついてる有名モデルはなんといっても手巻きデイトナでしょう。
デイトナ ポールニューマン Ref.6239 ポールニューマン自身のモデル
image by www.forbes.com
これなんですが、1963年から1970年まで生産された3代まで続いた手巻きデイトナはおそらくクロノグラフのなかでは歴史的に見ても一番人気の高い腕時計で、その中でもポールニューマンが使用していたタイプのインダイヤルを持つモデルはいまでも数千万円で取引されています。
画像にあるモデルは2017年の10月にフィリップスオークションに出品され、1775万2500ドルで落札されたポールニューマン本人の所有物だそうだ。
その額およそ20億円w
このモデルは3代続いた手巻きデイトナの中の初代のモデルで、インダイヤルの目盛りの先に四角いものが付いていますが、これが付いているデイトナは2代目だろうが3代目だろうがポールニューマンダイヤル、エキゾチックダイヤルとして非常に、ひじょおおおううに高い人気があります。
人気というレベルじゃありません。
家が一軒たつくらいの価格で取引されます。
今回のポールニューマンダイヤルと呼ばれるに至った本人の所有物は20億円ですから、この希少性、プレミア性というやつは高ければすごい破壊力を発揮します。
過去にはベトナムのグエ朝大南国最後の皇帝バオ・ダイの遺品であったロレックスのコンプリケーションがおよそ6億円の価格が付き、パテックフィリップには12億円くらいの価格が付きましたが、2017年に世界で最も高額な腕時計の価格をロレックスが更新した形になりました。
20億円。。。
僕ならこの時計持ってたら速攻売って道楽すると思いますw
裏蓋には奥さんからのメッセージが彫られています。
20億円の価値があるかどうかは別として、車と同じような価値を腕時計は持っているようです。
通常の機械式時計でも小型車並みの価格で、ゴールドを使用した高級なモデルは、良い外車が買えたりします。
プレミアがついた古い名車なども億単位だし、本当にお金のかかる趣味の一つが腕時計なんだなと。
というわけで、世界一高額な腕時計の価格をロレックスが更新しちゃいました。
素材はステンレスなのに関係ないということです。
プレミア性という希少価値が作用したときに腕時計の価格というのは一番大きく変動するようです。