
さて、ロレックスの腕時計が人気なのはみなさんもご存知ですが、このブランドの人気は他社と比べても層が厚く、なかなか冷めない熱された鉄のように熱いです。
1905年に誕生したロレックスの時計作りは常に真摯にひたむきで、精度や使い勝手などの実用性にのみフォーカスした真面目な時計作りが評価された結果が今日のロレックス人気につながっているんだと思いますが、100年以上続く熱い思いがロレックスの今を形作っています。
ファンがひとりひとり熱狂的で、その人気がまた人気を呼びます。
その人気にこたえるように、ロレックスも一切妥協しませんから、人気が衰えることはないんですね。
それとは逆に、ロレックスの時計の価値、つまりはブランド価値は年々上昇の一途をたどるばかりで、多少の上下はあるものの、ロレックスの腕時計が安くなることはないんですね。
さてさて、前回はサブマリーナの市場価値について何度かにわたってお話ししたんですが、今日はGMTマスター人気にならい、GMTマスターI、IIの相場についてお話ししたいと思います。
ロレックスの2大フラッグシップはやっぱりデイトナとサブマリーナ。 この2つの腕時計は時を超えて世代から世代へと …
さて、ロレックスなんですが、何度もお話ししているように、デザインが古くならないのと、タフでずっと使用できること …
というわけで、GMTマスターが誕生したのは1955年のこと。
サブマリーナやエクスプローラーより新しいモデルで、パンアメリカン航空からの依頼で創業者のハンスウィルスドルフさんがアイディアを打ち出したのが始まり。
時差と回転ベゼルを利用するもので、1955年に登場した初代モデルのRef.6542は現在では1000万円を超える代物になっています。
持っている人はこれからも価値がどんどん上昇していくと思うので、売らずに持っていたほうがいいんじゃないかなと思います。
2016年はデイトナの年でした。 2000年に発表された前作のデイトナ Ref.116520から16年、ようや …
GMTマスターがどのように始まったかについてはこちらをご覧ください。
さて、そんなGMTマスターの市場価値なんですが、切りの良い2001年から比べてもどのリファレンスモデルも数倍の値段になっているんです。
こんなことが起こるのはロレックスくらいなんじゃないでしょうか?
デイトナでもそうだし、サブマリーナでもそうだし、ほぼすべてのシリーズの価格が高騰しています。
生産ラインなどで微小な違いなどに希少性を見出し、吊り上がる価格は異常としか言いようがありません。
そこにプレミア性を感じ、これみんな貴重なんじゃない?とみんなが思うことで値段があがる、つまり株のような一面もあるんですね。
ですから、ロレックスには投資で儲けることが出来るというサイドエフェクトがあります。
さてそんなGMTマスターなんですが、2001年にすでに登場していたモデル、
GMTマスターI Ref.6542 製造期間:1955年~1959年頃
GMTマスターI Ref.1675 製造期間:1959年 ~ 1979年
GMTマスターII Ref.16710 製造期間:1990年 ~ 2007年頃
これらのモデルの価格を2001年と現在の2018年を比べてみてもだいたい5倍くらいにはなっているんですよねw
比較的新しいGMTマスターII Ref.16710で、25万円くらいから140万円くらいと、だいたいどのベゼルカラーでも5倍くらい、
2代目GMTマスターで、25万円くらいから180万円くらいと、7倍くらい。
初代モデルなんかは2001年ですでに価格が上昇していたのにもかかわらず、今では20倍の値段がついているのです。
もう1000万円越えですよね。
そういった異常事態と呼べることがロレックスには起こりやすい。
2016年に登場した新型デイトナがいまだに250万円前後しているのを見ればこのブランドの価値がどれほど破壊力があるかというのが分かると思います。
その後に登場した、
GMTマスターII Ref.116710LN 製造期間:2007年 ~ 2018年
GMTマスターII Ref.116710BLNR 製造期間:2013年 ~ 2018年
これらのモデルも価格が上昇しています。
Ref.116710LNの上昇率がだいたい70万円から100万円くらいで、1.4倍くらい。
Ref.116710BLNRが100万円から130万円で、1.3倍くらい。
これから価格の上昇が大いに期待できるのがこの2モデルです。
これについてはまた別の機会にお話ししようと思いますが、これがGMTマスターシリーズの大まかな価格相場のながれです。
2018年に新型GMTマスターが登場しましたが、このモデルも発売前からかなり人気があります。
相互作用で価格のつり上げが自然と行われるんですよね。
新作と旧作が同時に高値になっていく。
みんな大好きなロレックスですから、このまま価格が高騰してみんな買えない高嶺の花にならなければいいんですが。
image by www.oakleighwatches.co.uk