
GMTマスターは早い段階からブランド内でも高級時計として位置づけされた歴史があり、18Kゴールドモデルが初代の誕生からすでに登場していました。
サブマリーナやエクスプローラーの技術を使用して誕生したモデルで、アイディアに優れたGMTウォッチがハンスウィルスドル氏のアイディアから生まれました。
サブちゃんやエクスプローラー君よりも先に高級化が推し進められた経緯を持つのがGMTマスターで、このシリーズの存在意義を考えると富裕層に好かれても全く不思議ではありませんでした。
空の旅をテーマとしたモデルであるGMTマスターは海外旅行での時差、パイロットに必要な現地時間やホーム時間の時間帯、などから当時としては富裕層じゃないとそういったことを知る必要がありませんでした。
ロレックスとしても時計の機能が機能ですから、最初から富裕層がターゲットとなるということが分かっていたようで、初代からいきなり18KYGモデルを出していて、その流れは2世代目でも当然採用されます。
というわけでですね、今日はここ最近お話ししているGMTマスターI Ref.1675のゴールドモデル Ref.1675/8についてお話ししたいと思います。
リューズガード
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ステンレスモデルではリューズガードがなければ初代と識別できていましたが、2世代目のゴールドモデルではそうはいかないらしい。
ややこしい。。
18KYGの場合はリューズガードがないからと言って初代と断定出来ないんですね。
24時間針
これはステンレスモデルと同じです。
初期ごろに生産されたモデルにはミニ針が搭載されています。
その後大きな24時間針に変更されるので、ミニ針なら希少性が高い個体と言えそうです。
これだけではまだ初代か2代目かわからないですね。
ベゼル&ダイヤル
ベゼルとダイヤルにはブラウンとブラックの2色が存在します。
それぞれブラウンベゼルにはブラウンダイヤルが、ブラックベゼルにはブラックダイヤルが合わせられているんですが、2世代目のRef.1675/8の流通しているほとんどがマットなブラウンかブラック文字盤のタイプで、初期型のモデルには稀に初代モデル Ref.6542/8のような艶感のあるブラウンダイヤルの個体も存在するみたいです。
マットブラウンかブラックが1675/8のほとんどを占めているみたいです。
インデックス&クラウンロゴ
ステンレスモデルとは全く違った、通称フジツボと呼ばれるフジツボインデックスを採用しているのがゴールドモデルやコンビモデルの特徴です。
アップライド方式で固定されたこれまた18Kイエローゴールド製のインデックスやロゴがステンレスモデルと差別化されていて、こちらのモデルを選んだ人にも与える満足度も高かったんじゃないかなと思います。
初代や2代目初期に見られる艶感のある文字盤のモデルにはやや小ぶりなロゴが配されているみたい。
時分針
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これも大いに違います。
ステンレスモデルではベンツ針が使用されていましたが、ゴールドモデルではアルファハンドと呼ばれる剣のような針が使用されています。
この辺でも高級感が出ています。
6ドット&アンダーバー
これらの仕様はステンレスモデルのミラーダイヤルモデルも見られていましたが、モデル中でも初期ごろのみの仕様。
おそらくゴールドモデルも同じ時期に作られたんでしょうね。
ブレスレット
オイスターブレス
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ジュビリーブレス
ブレスレットには2種類のタイプが用意されていました。
ジュビリーブレスは後期のリューズガードありのモデルに採用されていた仕様で、さらにジュビリーブレスにはクラスプが2種類用意されていました。
シングルロックとコンシールドで、シングルロックのタイプは流通量が極めて少ないらしい。
後期モデルなのでベンツ針が使用されているのも特徴の一つ。
というわけで、GMTマスターが最近いつも以上に過熱気味ですが、ゴールドモデルにも人気が集まっていますから特徴を押さえておくと何かと便利だと思います。
ステンレスモデルとは多少違いますから、覚えておくと何かと役に立つことがあるかもしれません。
個人的にはステンレスモデルよりも18Kイエローゴールドの方が好きです。
針がアルファハンズになっている点もかなり良い。
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