
シードゥエラーの人気
サブマリーナの派生モデルとして登場したシードゥエラー。
最初は防水性610メートルだったんですが、今では防水性3900メートルというところまで技術が進歩しています。
そこまでくると非常に大きく分厚いケースになるので、一般的には少し敬遠されているように思ったんですが、Dブルーモデルの価格の飛躍を見ると、実は一般的な実用時計としても結構人気があるようなのです。
現行シードゥエラー登場の背景 ロレックスがひょんなことから、不意に2017年に新型シードゥエラーの赤シード R …
こちらの記事を見てもらえれば、どんな倍率でどのシードゥエラーが定価を上回っているかが分かると思いますが、実用性があまりない3900メートル防水のディープシーが、定価の1.3倍くらいになっていることが分かります。
防水性のみで言えば非常に優れた腕時計なんですが、なにせおよそ4000メートルの深海でも使用されることを想定された腕時計なので、めちゃくちゃ分厚い。
そして大きくて重いですから、その辺言うと実用性がないと思われるんですが、カジュアルなファッションに合わせるファンが多かったりするんですね。
スーツだと袖に引っかかって服を脱ぎ着出来ませんから。
スーツでも気にせず着用している人も中にはいますが、それがロレックスの人気なんでしょうね。
赤シードと呼ばれる初代へのオマージュ Ref.126600
さて、そんなシードゥエラーなんですが、現行モデルのなかでも一番実用的で、オシャレだと思うのが、赤シードと呼ばれる Ref.126600という1本。
この赤シードについては前にも紹介したことがあるんですが、今日はこのモデルを価格推移を見てみたいと思います。
その前に現代の赤シードについて軽く説明すると、シードゥエラーが誕生したのが、1967年で、初代のシードゥエラーは防水性610メートルを保持する4桁リファレンスのモデルでした。
今でもファーストと呼ばれるRef.1665はとても人気が高く、オークションなどでも高く取引されるほどのプレミアがついています。
1967年~1980年頃まで生産された初代ですが、フランスのダイバーズ会社のコメックスと共同で開発したヘリウムガス排出バルブの話はよく知られています。
そして時が経ち、シードゥエラー初代の誕生から半世紀が経った2017年には、初代のRef.1655で使用された赤い『SEA-DWELLER』を真似て同じく赤い文字の新型シードゥエラーを発表しました。
2017年にシードゥエラー誕生50周年を祝って誕生した新型シードゥエラーRef.126600。 デザインは初代 …
そして、2014年には前のモデル Ref.116600が出たばかりでしたから、あまりに早い世代交代に驚いた人もいますが、シードゥエラーの人気は発売当初はすごいものでした。
赤シード Ref.126600の価格推移
image by kakaku.com
こちらを見てもらえればわかるんですが、2017年に登場したばかりの時は、やはりすごい人気でした。
定価日本円にして135万円ほどだったものが、しょっぱなから198万円という価格で始まりましたから、前評判が高かったことが伺えます。
それからは一気に加工していきましたが、当時まで200万円以下で買えていた新型デイトナと比べると行き過ぎ感があったんでしょうか、2017年の9、10月まではどんどん価格が下がっていき、一時150万円を割ることもあったみたいです。
それからじわじわとゆっくり価格が上昇していってるように感じます。
為替や世界情勢なども影響してくるので、波がありますが、グラフの谷同士を見比べると、価格が上昇していっていますから、もしかしたらデイトナの価格上昇とともに緩やかに前の水準まで戻っていくかもしれません。
誰にもわからないんですけどね。
まとめ
まとめると、確かにロレックスのステンレスモデルの新型は非常に高い人気があります。
ですが、市場に出回った当初が一番高かったということはデイトナほどの人気はなく、価格調整されて今の感じになっているということなんじゃないでしょうかね。
ただ、定価を下回ったことがありませんから、それだけ異常な人気があるのは確かw
通常、万引きや、何か不測のロスに備えて多めに設定される定価ですが、ロレックスに限ってはそれは参考価格にすらなりませんw
グラフを見ると、新規公開株のような動きをしていて面白いなと思いました。
それを見て思ったのが、やはりロレックスはシードゥエラーも投資のような存在でもあるんだなと。。