
2年で50パーセントの価格上昇を見せるロレックス
さて、最近はずっとロレックスの主要スポーツモデルの価格の推移についてお話ししていますが、2年前と比べるとやはりどのモデルも価格が上昇していて、1.5倍の値段になっているものも珍しくありません。
2年で50パーセントの上昇を見せるロレックスの人気ぶりに驚くばかりです。
今の価格でこなれている人は2年前の価格の低さにきっと驚くことでしょう。
これから2年後は今の価格に安さを覚える可能性もありますが、これから2年でまた1.5倍になれば単純に計算しても4年で225パーセントの価格になるということですから、これはまさに異常事態とも言えます。
それほどまでにしてほしいのなら別ですが、ばかばかしくて購入を断念する人も出てくるはずです。
僕としては今のロレックスは高すぎると思うので今の価格帯だったら他のメーカーのモデルを検討すると思います。
ただ、数年後は今の価格が天国のような安さである可能性もありますから、何とも言えないのがロレックスや投資の世界。
ロレックスは一種の投資商品ですから、どこよりも価格が変動しやすい時計メーカーなんですよね。
というわけで、今日はロレックスの中でも比較的安価なスポーツモデル、エクスプローラー1の価格の推移を見てみたいと思います。
エクスプローラー1 Ref.214270の価格推移
エクスプローラー1の2018年時点での現行モデル Ref.214270には2つほど種類があって、2010年の誕生から2016年まで続いたブラックアウトモデルと2016年から今にいたる通常のモデルの2つ。
Ref.214270 ブラックアウト 2010~2016
Ref.214270 2016~
こういう風に2つ種類があるんですが、ブラックアウトの方は3,6,9のところに夜光塗料が塗ってないので、夜になるとそこだけインデックスが暗いんですね。
これが2016年までのモデル。
今日はこれら2モデルの価格推移についてお話ししていきたいと思います。
Ref.214270 ブラックアウト 価格推移グラフ
image by kakaku.com
こっちがブラックアウトの価格推移のグラフなんですが、2016年の57万円から、2年間で76万円まで上昇しています。
割合で言うと30パーセントの増量w
2年で1.3倍の価格というのは確かに上がりすぎですが、ロレックスにしては少々低めの上昇率。
あと、ロレックスはだいたい綺麗な右肩上がりのグラフを描くんですが、このモデルは2018年の頭から価格が停滞しています。
もしかしたら、人気がデイトナやGMTマスター2、サブマリーナに分散されているのでこうなっているのかもしれないですね。
Ref.214270 価格推移グラフ
image by kakaku.com
それでこっちは2016年からの3,6,9に夜光塗料が塗られたモデルの価格推移のグラフ。
ここ2年で、60万円から77万円と、こちらもおよそ30パーセントの上昇率を見せています。
どちらも今のところ同じ価格で落ち着いています。
こっちのモデルは2018年になってからやや価格が下がる一面を見せましたが、元の水準に戻しています。
もしかしたら本当にロレックスののその他のモデルに人気が移ったので、エクスプローラー1の希少性がやや薄いこっちのモデルは注目度が下がったのかもしれません。
まとめ
まとめると、両モデルの価格推移のグラフから想像できることは、2018年になっても価格の下降が見られなかった、ブラックアウトモデルの方が人気が上がる可能性を秘めているということ。
2010年から2016年の間の6年ほど生産されたブラックアウトモデルは、今の3.6.9に夜光塗料が塗られたモデルよりも生産期間が長いですから、個体が減って希少性が高まるまでにはもう少し時間がかかるでしょうが、同じく生産年数が6年と6年くらいになったころには価格差もブラックアウトの方が逆転している可能性が高いんじゃないかなと思います。
エクスプローラー1は2010年から今の現行モデルになっているので、これからあとどのくらいの期間生産されるかわかりませんが、2016年までに作られたブラックアウトは通常のロレックスと比べても夜光塗料が塗られていない異質なモデルなので、割とすぐに貴重な存在になっていくんじゃないかなと思っています。
ロレックスに詳しい人たちも、エクスプローラー1を買うならブラックアウトモデルを今のうちにお勧めしておられるケースをが多いです。
特に2015年、2016年に製造された最終品番の個体。
これらが今後エクスプローラー1の高値取引モデルに進化していくんじゃないかなと予想しています。
Ref.214270 ブラックアウト 2010~2016
Ref.214270 2016~
image by monochrome-watches.com