
時計が好きでいろいろな時計を見ていたつもりでしたが、カール F.ブヘラと呼ばれる時計ブランドの存在を知ったのはつい先日。
実は1888年にできたという老舗で、なかなかスイスらしい腕時計を作っている。
最初は時計宝飾店を営んでいたらしいのですが、1919年からは時計製造を始めます。
ロレックスとも協力関係にあったカール F.ブヘラは、2008年にはペリフェラルローターの自社製ムーブメントを完成させ、自社の時計に使用しています。
あとでご紹介しますが、このペリフェラルローターというのは通常の巻き上げローターとは形状が違っていて、ムーブメントの外周がローターになっているという変わった巻き上げ機構のこと。
ムーブメントが覗けるし、巻き上げ効率も外周ぎりぎりにあるので遠心力の影響を受けやすいので巻き上げ効率もいいんじゃないでしょうか。
というわけで今日はこのカール F.ブヘラのペリフェラルローターを使用したモデルについてみていきたいと思います。
マネロ パワーリザーブ ミッドナイトブルー Ref.00.10912.08.53.01
このモデル。
マネロはカール F.ブヘラの中心的モデルなんですかね。
よくこのブランドに詳しくないので何とも言えないんですが、このモデルはなかなか青が際立っていてかっこいいモデルですね。
ミッドナイトブルーと呼ばれるカラーのダイヤルをセットしたパワーリザーブインジケーターモデルは自社製のムーブメント、Cal.CFB A1011を載せています。
ビッグデイト、曜日、パワーリザーブインジケーターを載せていますが、なんといっても素晴らしいのがペリフェラルローターのムーブメント。
こういうやつなんですが、ムーブメント外周に位置するローターでなかなか見かけることはない仕掛けです。
マネロ パワーリザーブ パイングリーン Ref.00.10912.08.93.01
そしてパイングリーンと呼ばれる緑を使用したモデル。
中身は同じです。
文字盤とストラップのカラーが違うだけなんですが、こっちも素敵。
僕としては青いモデルの方が好みですが、みなさんはどっちがお好きですか?
文字盤を見ていると、自社製ムーブメントを搭載しているだけあって、オリジナリティがあるのがよくわかります。
レイアウト的にこういうのは過去に見たことがないですからね。
日付表示が10時位置にあって、9時位置に曜日、3時位置にパワーリザーブ、ほかにはないです。
ジャガールクルトのパワーリザーブインジケーターをベースにして作ったというヴァシュロンコンスタンタンのオーヴァーシーズやオーデマピゲのロイヤルオークとかがありますが、文字盤のレイアウトは瓜二つ。
ジャガールクルトの名品を使用しているので別に問題はないんですが。。
というわけで、自社で開発製造したというペリフェラルローターを搭載したカール F.ブヘラの2017年の新作でした。