
先日僕はロレックスの初代手巻きデイトナ、そしてプレデイトナについて話す機会があったので、このブログにいろいろ書きました。
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ちょうど同じようなテーマなんですが、デイトナの初代モデルが登場したのが1963年で、その前にデイトナの前身となるプレデイトナが存在していたという内容です。
デイトナが正式に誕生する前に存在していたクロノグラフで、デザインもムーブメントも初代デイトナとは結構違いますが、ベースとして作られたモデルなんだなということが分かります。
オメガのスピードマスターも、スピードマスターになる前は、シーマスタークロノグラフと呼ばれていて、いわゆるプレスピードマスターみたいなのがあったんですね。
何かある新しいシリーズが誕生する前には何か試作品がやはり存在するみたいですが、それが市場に出回ることがあるのはやはり世界的に超人気なロレックスだけなんでしょうか?
古い希少価値の高い個体が残っていることが多いのは、後々プレミアがついておお化けすることが見込まれる人気ブランドじゃないとあまりないということなのでしょうかね。
さて、そんなプレデイトナやシーマスタークロノグラフなんですが、今日はサブマリーナの前身モデル、プレサブマリーナとも呼べる、ターノグラフ Ref.6202についてお話ししたいと思います。
ロレックス ターノグラフ Ref.6202
1953年に誕生し、35ミリのケース、セミバブルバックが特徴的な、回転式ベゼルをロレックスで初めて載せたモデルがこのターノグラフと呼ばれるモデル。
ベゼルの0が回転することから、『Turn 0』と呼ばれるようになったのがそのモデル名の所以だといわれています。
デザイン的には現代のサブマリーナにそっくりです。
ですが、今のサブマリーナのように防水性を意識して作ってはいないそうです。
初代サブマリーナの防水性はすでに200メートルを誇っていましたが、ターノグラフ Ref.6202は50メートルの防水性しかなかったみたいです。
さて、そんなターノグラフなんですが、製造された年は1953年から1954年の間で、わずか2年くらい。
本当にすぐに生産終了になった貴重なモデルなんですが、ロレックスのスポーツモデルのベースとなる回転ベゼルを初めて搭載したサブ真r-なの先祖モデルと言うことや、製造期間の短さからくる希少性などもあって、非常にレアな存在となっています。
文字盤やベゼルデザイン、ベゼル素材などなど、いろいろな種類が存在していることが確認されているわけですが、1953年はエクスプローラーが、そして1955年にはGMTマスターがそれぞれ登場していますから、ロレックスとしてもいろいろな試作品を作っていたのかなとも考えられます。
エクスプローラー1は回転ベゼルはないですが、シャープな針のターノグラフとよく似ています。
GMTマスターに限っては回転ベゼルは必須でしたからね。
ですから、1953年あたりは過渡期だったんでしょうね。
まとめ
というわけで、まとめなんですが、初代ターノグラフ Ref.6202はサブマリーナの先祖と言われているように、見た感じからもやはりそうなのかなと言う気がします。
ただスペック的にはサブマリーナと大きくかけ離れている部分がありますから、その辺は少し謎なんですが、ロレックスの回転ベゼルを備えるスポーツモデルの基礎となっているモデルとしてもRef.6202が挙げられます。
デザイン的には僕も結構好きなタイプですが、後にターノグラフをスポーツモデルではないデイトジャストに採用してちょっとこけていますから、やはりこの回転ベゼルはドレス系には積んではいけないということですかねw
というわけで、プレサブマリーナとも呼ばれるターノグラフでした。