
トゥールビヨンという機構が腕時計に搭載されると、人間に搭載された目玉という臓器がフライングトゥールビヨンになることがありますw
つまり高額になって驚くということ。
それくらい腕時計の値段がびっくりするくらい高くなるんですが、トゥールビヨンが入っているとやっぱり腕時計の精度を高いところで合わせやすくなるんですよね。
トゥールビヨンは、常に一定のスピードで振動しようとするテンワの動きを阻害する衝撃や重力の力を平均化するためにテンプ自体を動かせる仕組みまたは機構のことなんですが、トゥールビヨンを搭載している腕時計は一度精度を出せば、そのままの精度を保ちやすくなります。
ですから、平置きでは精度が出ていたのに、縦置きだとずれた、というようなことが少なくなるんですね。
それが3次元トゥールビヨンの役割だったりするんですが、このトゥールビヨンにもいろいろな動きをするものがあります。
例えばこれが一般的なトゥールビヨンで、軸は1本。
つまり平面的にテンプが回転する仕掛けです。
これが3次元的に、立体的に回転するのが3次元トゥールビヨンとか、ジャガールクルトでいうと、ジャイロトゥールビヨンとか言うんですが、こういうのが搭載されるともはや時計としてと言うよりは飾っておくための腕時計になっちゃうんですね。
金額的に。。
ジャガールクルトのすごすぎるトゥールビヨンがあるのをご存知ですか? すごすぎるんです。 3Dで球体が回転してい …
こちらでも書いていますが、ジャイロトゥールビヨンはやはりすごいです。
仕組みがどうなっているのかはっきりわかりませんが、初めて作った人はやっぱりすごいなと。
こういうのが搭載されると数千万円の価格になりますから、実用性はないですよねw
フランクミュラー ヴァンガード グラビティトゥールビヨン スケルトン
というわけで、今日お話しするのはフランクミュラーのヴァンガードにトゥールビヨンが搭載されているモデルなんですが、これがまたおかしな動きをするのです。
こういう感じ。
通常2次元のトゥールビヨンはテンワの中心部を軸に回転する感じなんですが、動画をみればお分かりのように、テンワの中心から軸がずれて回転しているのが、このグラビティトゥールビヨンなんですね。
これはちょっと面白い感じがします。
平置きした時にはあまり関係ないかもしれませんが、縦にした時に軸がずれているので、回転半径が大きくなって、それがどのようにテンプの動きに影響するのか気になります。
数ミリの違いなので、軸をずらそうがあまり影響はないと思いますが、こういったユニークな仕様をジャンジャン出してくるところはフランクミュラーらしいですね。
ヴァンガードの名前と同様、前衛的なスタイルは名前負けしていません。
まとめ
というわけで、まとめなんですが、軸がずれているので、どういうことが起こるかと言うと、
見ていて面白いw
ということ。
テンプが大きく回転していることが分かるし、大きくゆっくり回転することで、遠心力の影響を受けにくく、より長いスパンで重力の影響を平均化するようになります。
それがどのように影響を与えるかはフランクミュラーにしかわかりませんが、ダイナミックに回転するトゥールビヨンはちょっと見ごたえがあります。
というわけで、フランクミュラーらしいトゥールビヨン搭載の1本でした。