
生産が終了した途端、寂しくなる腕時計たちがあります。
ロレックスで特にそういう現象が顕著に見られるんですが、それは生産が終了するよという合図とともに徐々に価格に反映されていきます。
生産終了の噂が真実味を帯びてくるとそういう感じになっていくわけですが、今回はロレックスじゃなくて、パネライ。
1998年から続くモデルで、2017年になってようやく生産を終了したという、パネライのなかではかなり長寿妙なモデルについてお話ししようと思います。
パネライ ルミノールサブマーシブル Ref.PAM00024
image by www.rasin.co.jp
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というわけで、このモデル。
1998年と言えばパネライがヴァンドームグループの傘下になって本格的に時計作りを始めた年です。
1997年に傘下になり、プレヴァンドームモデルなどを作ったりしたのがこの年で、翌年からは一般市場向けのルミノールなどを作っていきました。
1997年、1998年ごろから続くモデルのほとんどは数年で生産を終了しています。
一つのモデルの年間生産本数も500本以下だといわれており、全体的に数が少ない印象を受けるパネライですが、今回紹介しているルミノールサブマーシブルのPAM00024に限っては別。
異例中の異例と言えるほどの長い間生産された長寿命モデル。
デザインからも見て分かるように時代を感じさせる雰囲気を放っています。
このルミノールサブマーシブルは2017年で生産を終了するまでのあいだ、およそ20年間も現役で活躍していたモデルで、ヴァンドーム入りしてからのパネライのずっと変わらぬデザインを楽しめる1本なんですね。
ただ、唯一変更されている点は、文字盤に塗られた夜光塗料でしょう。
1998年はまだパネライは夜光塗料にトリチウムを使用していました。
現代では夜光塗料にルミノバやクロマライトなどを使用するようになりましたが、パネライが使用しているのはスーパールミノバのほう。
ですから、文字盤6時位置には『L SWISS MADE L』とルミノバの頭文字がSWISS MADEの両脇にデザインされています。
上記の画像ではそう書かれているのですが、初期生産モデルには『T SWISS MADE T』と書かれています。
これがトリチウムを夜光塗料に使用しているという表記なんですが、PAM00024のように2種類の夜光塗料が使用されていたモデルはなかなか珍しかったりします。
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こちらでもトリチウム文字盤について書いているので良ければ参考にどうぞ。
まとめ
と言うわけでまとめです。
PAM00024はパネライの主力モデルとして1998年から2017年まで生産され続けたごついダイバーズウォッチが好きな人に向けた1本なんですが、サイズが44ミリと絶妙な大きさを備えています。
デザイン的に大きく見えるんですが、実際存在感があります。
幅の広いベゼルだったり、太い時針や分針、そして大きなインデックスが無骨なデザインを醸し出しているからだと思うのですが、ルミノールサブマーシブルはコアなファンが根付いていますからね、PAM00024も無視できない人気モデルだったんだと思います。
20年間生産され続けたパネライ初期からのモデルなので、生産が終わったというのはちょっと寂しいですね。
というわけで、パネライでは珍しい長寿妙なルミノールサブマーシブルでしたが、お疲れさまでした、と言った感じでしょうか。
うーむ、ごつくていいモデルだ。
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