
僕はこのブログでもムーンフェイズの月のデザインがブランド哲学をうまく表現しているということを何度もお話ししています。
ロレックスの月は本物志向だし、ブランパンの月はひょうきんな顔つきだし、オメガの月はロレックス以上にリアリスティックだったりします。
ロレックスは実用性第一で、硬派なブランドですから本物志向だし、オメガは月に行ったどー!という自負があります。
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こういう感じで月の感じでいろいろと時計メーカーの顔がよくわかります。
というわけで、今日のテーマはムーンフェイズ。
ムーンフェイズという機構は実は男性のみならず、女性にも人気がある機構だったりします。
何を隠そう僕の母親もムーンフェイズにあこがれていた時代があるそうだw
そういうことですから、やはりムーンフェイズにはその機構以上に何か魅力的なところがあるんだなと思ったわけですが、今回H.モーザーのムーンフェイズを見てそれを確信したわけです。
エンデバー パーペチュアルムーン コンセプト Ref.1801-1200
エンデバー パーペチュアルムーン コンセプト Ref.1801-0400
今日のモデルはこれ。
H.モーザーもだんだんとお馴染みになってきましたが、エンデバーと言うモデルに載せられているムーンフェイズがなんとも妖艶で美しすぎる。
美しいというよりも不思議な魔力を感じさせるデザインになっているという方が正確かもしれません。
そして僕の語彙力ではモーザーの雰囲気を文章に起こすことがちょっと難解です。
ですがこれらのモデルを見たら皆さんも僕が言わんとしていることがお分かりだと思います。
H.モーザーの特筆すべき点はやはり今回のテーマともなっているその外観。
インデックスがなく、針だけで時間を表すそのつかみどころのない水のようなスタイルである点。
特徴あるヒュメダイヤルを飾り気無しに表現しているところがこのH.モーザーの強みであります。
要は余計なものがありませんから、文字盤や搭載された機構が全面的に押し出されるんですよね。
そこには、計算しつくされたデザインが予想以上に訴えかけて来ます。
つまり防御力が下げられている時に攻撃されるくらい効果があるんですね。
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そして、計算しつくされているのはそのデザインだけではありません。
中に搭載されている Cal.HMC801もまた計算しつくされたムーンフェイズ機構が入っています。
およそ1027年に1日分だけずれるという朔望月が計算されているのがこのモデルに搭載されたムーンフェイズ機構なんですが、美しいだけじゃなく、中の精度にもこだわりにこだわりぬいたのがエンデバー パーペチュアルムーン。
通常こういったモデルはゴールドやプラチナのみのケースで構成されることが多いんですが、今モデルにはステンレス素材のものも存在するんですね。
ステンレス素材が一般的には一番よく使用される素材ですが、ブランドによっては全く使用しない珍しいメーカーもいくらか存在します。
例えばランゲ&ゾーネがそうだし、リシャールミルもそう。
ウブロもチタンやセラミックなどを多用するあまり、ステンレスというイメージがあまりありません。
まあ、ウブロはステンレスも使用していますが、他社に比べると少な目。
と言う感じで、ステンレスが逆に特別感があるんですよね。
今回のモデルのように。
まとめ
まとめると、やはりH.モーザーの腕時計はほかにはない雰囲気を醸し出しています。
文字通り他にはありません。
あえて言うなら、ジャケドローが少し似た雰囲気を放っていますが、H.モーザーのヒュメダイヤルやインデックスのない顔はすごく吸い込まれます。
宇宙やブラックホールを感じさせる腕時計なんですよね、全体的に。
ですから、宇宙空間にある月もまたH.モーザーにとってはデザイン中のテリトリーになっている感じなんですね。
文字盤と月がまるでケンカしていないというか、溶け込んでいるというか。
最近レクタングルの腕時計に力を入れているメーカーが増えているような気がします。 レクタングルと言うと、長方形の …
コズミックグリーンの時にもお話ししたように、宇宙がそこにあるという印象でしょうか。
とにかく神秘に包まれた1本だと言わざるを得ません。