
腕時計は素材で価格が決まるといっても過言ではありません。
ブランドステータスや価値も存在しますが、それぞれのブランドによって時計の値幅が決まります。
たとえばロレックスなら100万円から400万円までの値幅で素材にゴールドが使用されると300万円くらい。
これはあくまで例えなんですが、そういう感じです。
素材が価格を左右しそのあとに機構でその値段に足し算されたり掛け算されたりします。
クロノグラフなどは足し算ですが、トゥールビヨンは掛け算みたいに価格が高騰しますからね。
というわけで今日は珍しい素材の腕時計について。
ゼニス クロノマスター エルプリメロ 42mm Ref.24.2041.400/21.R576
こういうモデル。
黒いクロノグラフの腕時計なんですが、この黒はブラックPVD加工がされたセラミナイズドアルミニウムが使用されています。
42ミリのセラミックとアルミニウムの合金で、ゼニスが得意とする特殊な素材なんですね。
セラミックの硬質性とアルミニウムの軽さなどが融合し、表面加工が施された耐久性や耐傷性の高い素材で、これだけでも売りになるモデルです。
近年ゼニスは時計の作りこみ度などが上昇しており、1本1本質の高い腕時計を作っていると評判ですが、そういったことがこのモデルのケースのみならず文字盤からもうかがえるようです。
ベースが黒くなっている文字盤は白いインダイヤルを合わせた人気の逆パンダダイヤル。
パンダが人気か逆パンダがより人気か。
僕も個人的にはどちらも好きですが、決めれないくらい白ベースに黒インダイヤルのパンダも黒ベースに白インダイヤルの逆パンダもどちらもいい。
クロノグラフの醍醐味はその辺ですよね、デザイン的には。
さてこのゼニスのエルプリメロ搭載の逆パンダ。
インダイヤルはサンレイ仕上げなどを施していて手が込んでいるのが分かります。
ケース素材にこだわり、文字盤に手が込んだ腕時計が最高のムーブメントを載せたとき、それは名作と呼ばれるようになります。
このモデルのクロノグラフも名作と呼ばれてもおかしくない部類の腕時計で、ゼニス3カウンターのクロノグラフですから男性にはたまらない部類の時計なんですね。
最初にお話ししたようにケース素材で価格が決まる腕時計ですが、ゼニスは基本的に良いムーブメントを載せているのに安価だったりします。
セラミナイズドアルミニウムという素材も珍しいんですが、ゴールドではないので価格もそこまでしません。
ゴールドが好きじゃない人にとっては最高なんですけどねw
といわけで、いつか名作と呼ばれそうなクロノグラフはゼニスにはたくさん存在しますが、この逆パンダモデルもまた非常に美しくかっこよくある1モデルなのです。