
ブランパンという時計メーカーは時計好きじゃないとあまり知らない企業かもしれません。
確かにブランパンと言われても、フランスにあるカフェの名前かなと言う感じですから、あまり時計に馴染みがない人には聞いたことすらない名前かもしれません。
車の名前のような気がしないでもないし、何か美味しそうなパンの名前のような感じも否めません。
ですが、ブランパンと言えば、もうすぐ創業してから3世紀という長い間、時計作りを行っているメーカーで、知る人ぞ知るという雲上ブランドの一つとしてマニアックな時計好きに愛好されている時計屋さんなんですね。
時計全体として、味のある古典的なデザインが特徴的なんですが、ダイバーズウォッチにも力を入れているブランドで、時計マニアがブランパンで道草をむしゃむしゃ食べることが時々あるんですね。
そしてフィフティファゾムスから逃れられないという。
2018年もそろそろ終わろうとしています。 みなさんはどんな年を過ごされましたか? 僕はこの1年で今までに行っ …
こちらの記事でも紹介していますが、近年リニューアルしたフィフティファゾムスのシンメトリックなモデルは確かにすごくかっこいい。
最近ではこういった古典的なブランドもブランドのイメージを崩さない程度に革新的な変化を見せてきていますが、今回紹介するフィフティファゾムスもまたすごく魅力的な1本です。
フィフティファゾムス バチスカーフ デイデイト 70s Ref.5052-1110-63A
image by www.ablogtowatch.com
というわけで、このモデル。
確かに他にはないデザインをしています。
かといって奇抜で変と言うわけではないし、どちらかというと面白さと品が掛け合わされた異質なダイバーズと言う感じ。
70年代のモデルに敬意を表したモデルらしいのですが、文字盤の色褪せた感じも当時の個体が日焼けした様子をあらわしているんでしょうかね。
こういった焼けたダイヤルはやけに魅力があります。
パネライのラジオミールでもそうでしたが、過去の作品へのオマージュで再現されるアンティーク感がモダンに蘇ったとき、そこには哀愁と品が感じられるんですよね。
そして掛け合わされた現代風のミニッツマーカー。
角ばった針やインデックスなどが円形のケースと調和がとれていないようなんですが、実はそうでもないんですね。
まるでランボルギーニの角ばったデザインに丸みを帯びたステアリングやボタン類がインテリアにデザインしてある感じ。
そういった飽きの来ないところがなかなか面白いですよね。
ブランパンの歴史ある時計ですから、それだけで魅力的です。
パワーリザーブも5日間と、非常に長い。
防水性も300メートルもあり、フィフティファゾムス(約100メートル)を優に超える密閉性は現代の技術によるもの。
70年代のモデルへのオマージュ作品で、世界限定500本しかない2018年の新作です。
2019年の新作にどんなモデルが登場するか楽しみですが、古さ新しさがないところが時計の世界。
今回のモデルもすごく魅力的です。
特に文字盤。
というわけで、なかなかダイバーズ泣かせな1本ですから、すぐに完売するんじゃないかなと思います。
ちなみにケースサイズは43ミリで、ロレックスのシードゥエラー Ref.126600と同じ大きさです。
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