
最近は時計メーカーもフライング気味なんでしょうか?
過去のことはよくわからないんですが、インターネットという媒体は情報をいち早く入手するのに一役も二役も買ってます。
というのも、1月のジュネーブサロンで発表されるはずのモデルが12月にはすでに情報が入手できるからです。
すべてのモデルとは言いませんが、数本は早めに前倒しで分かっちゃうんですね。
これも他社を出し抜く作戦なのか、リークしてしまったのか、それか受注を早めたいのか、その辺は定かではありませんが、そういったモデルが毎年数本はエンドユーザーでも簡単に確認できるようになりました。
こういう感じで、毎年オンラインで一足早く新作が発表されれるようになれば、バーゼルワールドやジュネーブサロン SIHHの存在意義が危ぶまれます。
オメガやブレゲが所属するスウォッチグループがバーゼルワールドを撤退した理由の一つにはこのスピード感などがありました。
つまり年に1度だけの新作発表会よりも、出来たものを時間差無しでダイレクトに顧客に売り込んだほうがはるかに効率が良いと思ったんですね。
そういった経済的な理由などから、スウォッチグループは見本市を撤退したわけですが、リシュモングループが中心となって開催するジュネーブサロンではリシュモングループに所属する企業群などは撤退する理由がありません。
費用的な問題もおそらくはあまりないでしょうから、思う存分新作を発表できるんじゃないでしょうか。
そのリシュモングループの中の中心的ブランドの一つである、IWCの2019年のSIHHで発表される新作がオンラインで出ていたので今日はその話でもしようかなと。
ビッグ・パイロット・ウォッチ・コンスタン-フォース・トゥールビヨン・エディション “プティ・プランス” Ref.IW590303
正式な名前はこんな感じです。
46.2ミリという文字通りビッグパイロットなんですが、IWCがとうとうパイロットウォッチにトゥールビヨンを搭載しちゃったんですね。
まずそもそも、IWCのトゥールビヨンというのが珍しい。
インターの時計でトゥールビヨンを搭載していると言えばポルトギーゼですが、それでも全体数からすすればめちゃくちゃ種類が少ない。
IWCの複雑機構と言えばパーペチュアルカレンダが一般的ですが、こういった感じでトゥールビヨンモデルをどんどんと増やしてほしいと思います。
ポルトギーゼ、そして今回のパイロットウォッチ、あとはダヴィンチあたりにもトゥールビヨンを載せたモデルを増やしてほしいですかね。
いずれトノーケースに戻る時があるかもしれませんから、トゥールビヨンを載せた樽型ケースのダヴィンチなんてダンディで乙なんじゃないかなと思います。
今回のパイロットウォッチのトゥールビヨン化でIWCのコンプリケーション事情の幅が広がっていけばいいなと思いました。
インターはすごくきれいな腕時計を作るブランドで、永久カレンダーを得意とするメーカーですが、ミニッツリピーターやトゥールビヨンなどはまだまだ数が少ないです。
ですから、これからトゥールビヨン、ミニッツリピーター、そしてIWCのみで見られる複雑機構と言うものを期待したいですね。
というわけで、2019年、IWCの新作モデルでした。
ちなみに世界限定10本しか作らないそうです。
18RGの耐久性もこれまでのものよりも上がっているそうです。
もうすべて予約完売しているんじゃないでしょうかね。
価格は日本円にして2600万円くらいだそうです。