
雲上ブランドは複雑機構を複数搭載したモデルをちょこちょこ頻繁に発表します。
数としては多くないかもしれませんが、割と頻繁に、毎年コンプリケーションが複数載せられたすごいモデルを見かけることがよくあります。
ヴァシュロンコンスタンタンやパテックフィリップなどですごいモデルをよく見かけますし、オーデマピゲでもトゥールビヨンやパーペチュアルカレンダーを載せたモデルをよく見ます。
雲の上の時計ブランドは遠い存在でないといけませんから、複雑機構の名手だったりすることが多いんですが、2018年はIWCがこんな感じでコンプリケーションを複数個載せたモデルを珍しく発表しているので今日のテーマはそのモデルについて。
ポルトギーゼ パーペチュアルカレンダー トゥールビヨン 150イヤーズ Ref.IW504501
この1本。
ご存知の通り、IWCは2018年に創業150周年を迎えました。
1世紀半という長い間美しい時計を作り続けたIWCは時代の向かい風にも屈することなくブランドを存続させてきましたが、やはり中にはなくなってしまった時計メーカーやムーブメントメーカーはいくつも存在します。
そのなかで150年にわたって時計作りが出来ているのも、1世紀以上もの間積み重ねられた信頼と品質があるからだと思います。
IWCは天才的な時計技師によって非常に少ない部品数で永久カレンダーが作られた歴史があり、今でも永久カレンダーがIWCを代表する複雑機構として広く知られています。
今回紹介しているモデルも、永久カレンダーやラッカーダイヤルだけでは特別感がないのか、トゥールビヨンも載せてしまおうと、2つの複雑機構を載せています。
IWCではトゥールビヨンを載せた腕時計というのは珍しく、それに加え永久カレンダーも同時に載せたモデルとなると、はるかに数が少なくなります。
というか、このモデルがIWC史上初となる永久カレンダーとトゥールビヨンを載せた1本になっています。
どうりで見たことがないと思いました。
レイアウトとしては簡単にデザインすることが出来たと思います。
ポルトギーゼに搭載された永久カレンダーモデルは4つのインダイヤルがレイアウトされていましたが、12時位置にあるインダイヤルにはムーンフェイズが搭載されていました。
それを取っ払って、トゥールビヨンにするだけでいいわけですから、ムーブメントのカスタマイズはそれほど難しくはなかったんじゃないかなと思います。
このモデルが発表されたのが2018年なんですが、これからどんどん同じようなモデルが登場すればいいなと思います。
例えば2019年にすでに話題となっているパイロットウォッチに同じくトゥールビヨンと永久カレンダーを同時に載せたモデルがあればいいなと。
そしてポルトギーゼやパイロットウォッチと同様に割と高級ラインになっているダヴィンチにもまた同じムーブメントが搭載されると面白いんじゃないかなと。
というわけで、今日は2018年に発表されたIWC初のパーペチュアルカレンダーとトゥールビヨンが搭載されたモデルについてでしたが、7日間というパワーリザーブを載せたすごく高額な1本です。
なかなか手が出ない価格帯なんですが、見ていてため息が出るほど美しい腕時計はさすがIWC。
ということで、SIHHもあと数日。
一体どんな新作が発表されるかワクワクしている人も多いんじゃないかな。
image by www.atimelyperspective.com