
オメガは2017年にトリロジーと呼ばれる3本のモデルからなるトリロジーを発表しましたが、みなさんの中にも覚えている人はたくさんいらっしゃると思います。
3部作という形で同じモデルを別素材のケースや色違いで登場させることはよくありますが、オメガの3部作はちょっと違 …
こちらでも紹介しているんですが、オメガにとって2017年はある年からちょうど60周年に当たる年でした。
シーマスター300、スピードマスター、レイルマスターの3シリーズが誕生したのが1957年で、2017年にこれらの3シリーズが生まれて60年を記念して発表されたのがこのトリロジーなんですね。
ジャガールクルトもまた、そんな感じで3部作となる素晴らしい3本を発表しています。
アニバーサリーモデルとして誕生したわけではありませんが、青い綺麗なエナメルを文字盤にしようした3部作で、2本については以前紹介しているので、今日は残りの1本についてお話ししようと思います。
2019年のジュネーブサロンを最後に時計ショーを撤退することを決めたオーデマピゲ。 現代ではインターネットなど …
2019年の新作モデルも各社テーマがいろいろあるようです。 ここずっと安定的に人気のカラーである青がだんだんと …
これが例のエナメルを使用した綺麗なダイヤルの2作。
マスターウルトラシン パーペチュアル Ref.Q13035E1
そしてこれが3本目。
モデル名にある通り、マスターウルトラシンの永久カレンダーが搭載されたモデルです。
永久カレンダーの他にはムーンフェイズも載せられていることが分かりますが、これは北半球と南半球で違う月の見え方を2つの月で表現しているIWC風に言えばダブルムーンのムーンフェイズを搭載しているんですね。
これまでムーンフェイズを載せた腕時計の多くは北半球から見える月の見え方のみを表現していたので、これでやっと南半球の人にも優しいムーンフェイズとなったわけです。
その点に関してはIWCはパイオニアなんでしょうかね。
さて、そんなわけでジャガールクルトの永久カレンダーモデルは以前にも見たことがあると思われますが、このモデルに搭載されているCal.868A/2はCal.868/1をベースに改良したものなんですが、Cal.868/1を搭載していたパーペチュアルカレンダーとはレイアウトがまるっきり180度回転している感じになっているんですね。
これが以前の永久カレンダームーブメント Cal.868/1を載せたパーペチュアルモデルのレイアウトなんですが、180度回転させると今回紹介しているモデルのようになります。
なかなか思い切った変更とも言えるし、ムーブメントを改良するには仕方なかった変更なのかもしれません。
パワーリザーブの点でも38時間という短さから70時間という3デイズにも及び長さまで大改良されており、使いやすさも向上しています。
トゥールビヨンモデルとは違い生産される数も100本まで増やされています。
ですから、ジャガールクルトの永久カレンダーを楽しみたい人はトゥールビヨンファンよりもゲットできるチャンスが高い。
そして価格もおそらくトゥールビヨンモデルよりも低いはずです。
とは言っても100本もだいぶ少ないんですけどね。
というわけで、ジャガールクルトのブルーエナメルダイヤルの3部作のうちの1本でした。