
さて、前回僕はゼニスのクロノグラフが縮小化しているという話をしたんですが、今日はその続き。
ダウンサイジング化するゼニスのクロノグラフ、クロノマスター エルプリメロ・42mm Ref.03.2040.400/53.C700と38mm Ref.03.2150.400/53.C700を比較する
こちらでそのことについて書いているんですが、今日はその38ミリのクロノグラフがテーマです。
ウブロのクラシックフュージョンなどで見事ブランドの立て直しを図ったジャンクロードビバー氏がゼニスの新たなCEOになって縮小化する時計。
このダウンサイジング化が時計界全体で進められるのかゼニス内だけでとどまるかはわかりませんが、この時計縮小化はあながち間違った動きじゃないと思います。
時計が大きくなりすぎると、時計自身のエレガンスが損なわれ、小さなケースに複雑機構を搭載する難しさをやってのける芸術性も損なわれるわけですから、僕はあまりに大きすぎる時計というのは好かない。
パネライとかそれを売りにする時計はまた別なんですが、40ミリを下回る時計がどんどん登場してくるようになればそのパイオニアはゼニスということでしょうか。
そうなると、またジャンクロードビバー氏が時計界で新たな波を生み出したことになります。
さて、縮小化され、40ミリを下回る腕時計が人気になってくれば、見直されるのがヴィンテージウォッチ、過去の名作。
昔は40ミリを超えるクロノグラフは珍しく、クオーツショック前や、そのあとでもまだ40ミリを下回る腕時計がほとんどでした。
ですからこのサイズ感を大事にする人は高い年齢層の男性にも多いし、お金を持っている人が多いのもそういう世代ですから、マーケティング的には時計が小さくなるのは有効的な戦略だと言えます。
さて、そんなわけで、今日僕がおすすめしたい過去の名作はブライトリング。
ブライトリング モンブリラン Ref.A414G96KBA
例えばこのモデル。
1942年に登場した初代のクロノマットのデザインを受け継いで登場したのがこのモンブリラン。
1995年に登場し、1996年にステンレスケースモデルが登場しましたが、それがこのモデル。
20年以上経つのにこのデザインは健在です。
もちろんビンテージ感が感じられますが、非常に美しい1本です。
忘れてはいけないのが時計のサイズ。
最初でお話ししたようにこのモデルも38ミリでサイズ感が日本人の腕にはピッタリだと思います。
デザインもかなり素晴らしいし、たまらんですね、ブライトリングのアンティークスタイルのクロノグラフは。
というわけで大きなクロノグラフが好きじゃない人におすすめなのが38ミリ。
探せばこの直径のモデルはいろいろと見つかると思います。
ではでは。