
モーザーの腕時計は掴みどころがありません。
その掴みどころのなさがこのブランドのイメージを作り上げているんですが、なんと言ってもその文字盤の妖艶さは見ていて虜になりそうなくらい美しいです。
ヒュメダイヤルというんですが、このヒュメというのがフランス語で煙を表す言葉なんですが、掴みどころのないところを表現しているところはとても良いネーミングだと思います。
モーザーの腕時計は最近では割と種類が増やされていて、毎年毎年きれいな魅惑的なモデルをたくさん発表しています。
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2019年に発表された新作モデルたちを紹介しているので、気になる方は参考に読んでみてください。
さてさて、そんなわけで、モーザーの掴みどころのない腕時計なんですが、煙の陽の灰色を文字盤に使用しているモデルがいくつか存在します。
ヒュメカラーのヒュメダイヤルなんですが、これがまたグレーダイヤル好きを唸らせる美しい文字盤に仕上がっています。
最近スイスの時計では灰色の文字盤が少々流行していたのをご存知でしょうか?
ロレックスのロジウムダイヤルがヨットマスター40やデイトジャストに使用されていて、恐ろしく人気があったんですが、パネライにもアッシュダイヤルがあったし、オーデマピゲのロイヤルオークもグレーダイヤルを標準化している動きもあります。
今、腕時計の中でブルーダイヤルとグレーダイヤルが密かに人気だったりします。
ロイヤルオークなんかは、白文字盤の代わりにグレーダイヤルを標準のラインナップにしていたりするくらいですからね。
ベンチャー スモールセコンド ピュリティ Ref.2327-0404
image by www.jw-oomiya.co.jp
というわけで、H.モーザーのベンチャーというシリーズの1本で発表されたグレーのヒュメダイヤル。
純粋という意味であるピュリティがモデル名に入っているように、純粋に美しい文字盤が18Kピンクゴールドとお互いに引き立て合っている感じです。
派手めなゴールドなのに煙のような文字盤が落ち着きを加えているという印象ですかね。
あまり派手に見えないのに資産的価値もあるというゴージャスでスモーキーな1本です。
39ミリという絶妙なサイズは、ロレックスの完全ドレス系のチェリーニと同じ大きさ。
40ミリを超えない大きさで、かと言って小さすぎるわけでもない。
この37ミリ〜39ミリというサイズ感が一番ドレスウォッチにはちょうどいいんじゃないかなと思います。
というわけで、煙色の煙文字盤の1本でしたが、モーザーの知名度もこれからどんどん上がっていって欲しいですね。