
先程もお話したんですが、最近は機械式時計と言っても、芸術性の高い個体が増えているように思います。
世界限定数十本という少なさなどで販売される1本1本が手作りで、本当に見る者すべてがうっとりしてしまう作品もたくさんあります。
コンプリケーションなどの技術的に優れている作品はひと目では凄さを判断しにくいのとは対照的に、文字盤やケースなどに伝統技法などを使用した芸術作品のようピースは僕たちでもひと目ですごい腕時計だということがわかります。
手が込んでいる、コストがかかっているということがとてもよくわかります。
そんな作品を数多く発表している時計ブランドに、ヴァシュロンコンスタンタンがあります。
1755年に始まったヴァシュロンコンスタンタンの歴史。 2世紀と半を優に超える長い歴史をもつ腕時計メーカーです …
こちらでも紹介していますが、彫金の技術などが素晴らしいんですよね。
ヴァシュロンコンスタンタン レ・キャビノティエ・ミステリアス・アニマルズ・タイガー
ということで、この1本なんですが、文字通り1本しかないんですよねw
世界に1本。。
オリジナルのユニーク作品ということです。
そして見ておわかりのように、この彫金の技術の素晴らしいこと素晴らしいこと。
沈み彫りと呼ばれる技術を使用して描かれた技法だそうなんですが、この技術を習得するのに5年かかると言われているそうです。
まあ、何年かかるかは本人しだいなんですが、確かにこのミスが許されない彫金の作業をするには熟練の技術が必要なのは確か。
一回ミスしたらそれでやり直しですからね。
ゴールドを使用しているので溶かして再利用できるとはいえ、本当に一つ一つ根気が必要でしょう。
そして2本、3本と作っているうちに微妙に顔つきや表情も違ってくるんじゃないかなと思います。
純金を彫って描かれた竹やぶから覗くホワイトゴールドのタイガーの迫力がすごい。
こういう構図ならいろいろなデザインも可能でしょうね。
笹から覗くパンダとか、雲に隠れた月とか、こういう感じで作ってもいいかなと。
1本ごとに時間がかかるので大量に生産できないところも魅力的です。
このレ・キャビノティエというのはヴァシュロンコンスタンタンの工芸部門や開発部門が特別な顧客の注文に応えて制作するという世界で1本しかない時計シリーズのことで、誰かが注文した虎のモデルが今回紹介しているやつなんですが、僕だったらどんな工芸ウォッチをお願いするからなと考えてみると、あれやこれや候補が湧いてきます。
なにか日本的なデザインがいいかなとも思いますが、皆さんならどんなデザインで彫金してもらいたいでしょうか?
費用は数千万円でしょうけどねw