
時代は巨大化の波に押し寄せられています。
腕時計の話なんですが、人間もどんどん大きくなっているし、それに合わせて車もどんどん大きくなっています。
腕時計も同じなんですね。
1930年代にポルトギーゼに懐中時計のムーブメントがそのまま載せられ40ミリ強の腕時計が出来たときは相当大きかったはずです。
感覚の問題なんですが、今ではその大きさも普通で、50ミリ近い腕時計も一般的になっているブランドなどもあります。
ですが、ここ数年、それと逆行するかのような動きが見られるんですね。
装着感や実用性を重視するために腕時計が少し小ぶり化しているメーカーが存在します。
という話を前回何度かお話ししたんですが、それがゼニス。
38ミリというケースサイズで展開される新しいシリーズなんですが、装着感が42ミリモデルよりも良いと評判。
そんな感じで、今日は装着感について少し話をしたいと思います。
というわけで今日はオーデマピゲのロイヤルオークのクラシックなステンレスのやつについて。
ロイヤルオーク 37mm Ref.15450ST.OO.1256ST.01
これは37ミリのロイヤルオークでかなり装着感が良いと評判の1本です。
ロイヤルオークは多角形のポリゴンケースで角ばっていますから、それがケースサイズに影響してきます。
例えば37ミリという小ぶりなさいずだと、縦に伸びたラグなしのラグ(変な表現ですがw)が、男性の腕の端と端にフィットするちょうどいい大きさになります。
通常はラグがあってその間にレザーストラップなどがそのまま来ますから、一応稼働するんですね、根本が。
それがないのがロイヤルオーク。
ですからロイヤルオークなどのようなラグなしケースの場合は実際に試着してみることが重要となってきます。
ロイヤルオーク 39mm Ref.15300ST.OO.1220ST.01
そして39ミリのモデル。
これも41ミリに比べると大分フィット感が良いモデルです。
もちろん腕の太さにもよるんですが、39ミリは華奢な人でも少し筋肉質の人にでも行けるサイズだと思います。
あと37ミリよりも文字盤も大きいですから、腕の上で占めるラウンドフェイスの割合もちょうどよい気がしました。
大きすぎず小さすぎず、フィット感も良いというよく言えばいいところどり、悪く言えばどっちつかずw
この辺は是非お店で試着してほしい。
ロイヤルオーク 41mm Ref.15400ST.OO.1220ST.02
そして41ミリのモデル。
これは日本人の腕だったら装着感はあまり期待しないほうが良いかなと。
大きくて存在感があってロイヤルオークなんですすごくかっこいいんですが、ラグが浮いてしまう人が結構多いと思います。
ケースとラグの形状を見ると分かると思いますが、稼働しないうえに長く伸びているので腕のラグに隙間が出来ちゃいます。
腕の細い日本人向けじゃないんですね、41ミリは。
それでもみんながそうかと言えばそうじゃないのでやはりロイヤルオークになると試着の必要性が高まると思います。
というわけで同じデザイン、同じムーブメントCal.3120を載せたモデルでもケースサイズで印象が少しずつ変わってくることがあるんですが、
どのサイズがよりよく腕にフィットするか、あとはどの大きさが腕にちょうどいいかはお店で試着して見てみたほうが良いですかね。