
ムーンフェイズという機能を考えた人がすごい。
時計って意外と午前、午後と分かれたものがなくあっても24時間表記の時計ですがこれもまた珍しい。
ムーンフェイズは飾りといえば飾りなのですが、こういうのがあればお得感というか時計がより複雑化するので価値はぐんと跳ね上がるわけです。
そこでムーンフェイズについてですが通常この機能は月の満ち欠けの周期を29.5日で計算していておおよそ2年半に一度1日分の誤差を修正する必要があるわけです。
しかしこのグランドランゲ1 ムーンフェイズは月の満ち欠けの周期を29.531日で計算しているためなんと122年も誤差を修正する必要がないのです。
ゴールドピンクのケースで作られているのに合わせてムーンフェイズのディスクもゴールドピンクで作らている。
グランドランゲ1 ムーンフェイズ 139.032
しかしこのムーンフェイズの精度はすばらしい。
朔望月の29日と12時間44分3秒という値
この値をなんと99.998%という高い精度で完成させ120年以上も誤差を修正する必要がないという。
ケースのサイズも41㎜とランゲ&ゾーネにしては大型でこれだけの複雑機構が詰まっていても41㎜というサイズに収めるところがすごい。
さらにですよ、パワーリザーブは72時間という長時間。
これ週末ほったらかしにしておいても月曜からまた使い始めても動いてるというほど長いです。
48時間というようなモデルもありますが2日はけっこう放っておくことが多いですから、この24時間がいかに便利かという。
image by www.marshallpierce.com
手巻きムーブメントのcal.L095.3というのもありがたい。
自動巻きより手巻きで巻き巻きするほうがランゲ&ゾーネらしいというか金曜日にマックス巻いて月曜日によいしょって手縫いアリゲーターレザーをLANGEって彫ってある尾錠にはめたりするのがなんともツウじゃありませんか。
この均衡のとれたプロポーション、
惚れ惚れします。
基本的にデザインに関しては文句の付け所がないのがこのブランド。
どのブランドでも何か嫌なところがあるシリーズが存在するのが当然なんですが、ランゲ&ゾーネにはそういった点があるモデルが一つもありません。
完璧なデザインのみならず、自社で作るムーブメントもかなりのハイクオリティだと定評があります。
自社でヒゲゼンマイを作る数少ないブランドでもあり、外側内側から完璧を求めるジャーマンスピリット。
このブランド、間違いない。
グランドランゲ1 ムーンフェイズ 139.032