
2017年はですね、なかなか名作揃いだという声が聞こえてきましたが、各社の戦略としてはミドルレンジのモデルをバリエーションを増やすことでした。
だいたい50万から100万円以内で買える高級時計のバリエーションを増やし、より細かなニーズに対応した感じで新作が発表されたのが特徴的だったんですが、2017年が良かったのも当然それ以前から良い流れが出来ているからだと思います。
というわけで2016年に発表されたナイスな腕時計を何度かお話ししてきましたが、今日も2016年に発表されナイスなモデルを紹介したいと思います。
ゼニス・イタリア海軍、空軍に納入された1960年代のパイロットクロノグラフの復刻・ヘリテージ クロノメトロ TIPO CP-2 Ref.03.2240.4069/21.C774
チュードル・自社製ムーブメントを載せた500メートル防水のプロ用ダイバーズ・ぺラゴス レフトハンド ドライブ Ref.25610TNL
タグホイヤー・ニキラウダのワールドチャンピオンを記念して登場したモンツァの40周年記念モデル・モンツァ キャリバー17 クロノグラフ Ref.CR2080.FC6375
これら4モデルは全部2016年に発表された準新作で、なかなかコスパも高い素晴らしい作品だと言えます。
詳しくは個別で見てみてください。
ジャガールクルト マスタークロノグラフ Ref.Q1538171
このモデル。
少し懐かしさを感じた人は時計ツウだと言えるでしょう。
1950年代に作られたジャガールクルトのクロノグラフのプッシャーの形状を受け継いだ1本です。
当時はキノコの頭をしたようなプッシャーも両方存在していて、時計自体も割と現在とデザインが違わないんですよね。
その辺がジャガールクルトの伝統を重んじるブランドコンセプトを感じられるところです。
実はロレックスより硬派かもしれない。
奇抜な腕時計は作らず、寡黙で、主張しすぎず、最高品質のマニュファクチュールウォッチを作り続けていて、ムーブメントをたくさんのメーカーにも提供している超がつく実力派のブランドです。
そんなジャガールクルトがアンティークウォッチを思わせるデザインのモデルを同社では珍しいブレスレットタイプのバンドと併せて発表したのがこれ。
5連ブレスなんですが、ジャガールクルトのブレスレットを見ることはなかなかありません。
当然ムーブメントは自社製のものを使用していて、Cal.751A/1を搭載したマスターの称号を得たクロノグラフです。
マスターコントロールテスト 1000時間テスト由来のマスターシリーズの新作・マスターウルトラスリム リザーブドマルシェ Ref.Q1378480、マスターコントロール デイト Ref.Q1548530
マスターコントロールテストについてはこちらをご覧ください。
というわけでヴィンテージ感漂うクロノグラフですが、これと言って変わったところはないですが、それがジャガールクルト。
特筆することが少ないんですが、品質がその分非常に高い。
機械式時計の神髄といったブランドで、精度や耐久性はスイスでも指折り。
ロレックスと似ているかもしれませんんね、ほんとに。
格別変わった腕時計を作ったりしない両者ですが、そこが魅力の一つでもあります。
大人の男性はふざけたことをしないし、大人の男性の魅力にやられる女性が多いのもそういったことからです。
そういう感じとよく似ている。
機械的で無機質なところがジャガールクルトにはありますが、とっつきにくいクールな印象を持った男性というのも魅力的です。
言ってみればジャガールクルトはクールで影がある大人の腕時計という感じでしょうかね。
派手すぎないところがまたいい。