
オメガのスピードマスターは最近では自動巻きモデルにはコーアクシャルムーブメントが搭載されたりしていますが、
やはりいまだに人気が高いのは月に持っていかれた手巻きモデルのスピードマスタープロフェッショナルの方。
僕もオメガのスピードマスターを購入するなら手巻きモデルの方を選ぶと思いますが、値段によっては自動巻きのETA改のモデルでもいいかなと思っています。
僕はオメガのスピードマスターについてあまり知らなかったんですが、去年くらいからスピマスについて読んでいるうちにいろいろと背景が分かってきました。
まず初代のスピードマスターは現代のモデルとはまったく違った雰囲気を持っていたことに少し感動を覚えました。
世界で初めてタキメーターベゼルを搭載したのはどこ?・オメガの初代スピードマスター Ref.CK2915の歴史を少し
こちらの記事でも書いているんですが、ベゼルがステンレスそのままでタキメーターが彫ってあります。
そして時針が矢印になっているところも現代のスピードマスターとは少し違うところ。
僕はこの矢印になった針やステンレスベゼルのタイプのスピマスが大好きで、このタイプのモデルについてはホの字なのだ。
このホの字という表現がすでにダサいんですが、お許しくださいw
というわけで今日はステンレスベゼル+ブロードアローの針のスピードマスターについてみてみたいと思います。
スピードマスター ブロードアロー 黒文字盤 Ref.3551.50
スピードマスター ブロードアロー 白文字盤 Ref.3551.20
というわけでまずは2モデル。
これらはフレデリックピゲ社のムーブメントをベースにして作ったというCal.3303が載せられたモデル。
そして、実は自動巻き。
ロレックスの現行デイトナのムーブメントCal.4130のお手本になったとも言われているフレデリックピゲのクロノグラフムーブメントですからこのスピードマスターは少し高額なんですね。
大きな特徴としてはデイトが6時位置についているところ。
モデルによってさまざまな位置に存在するスピードマスターのデイトですが、6時位置にあるとフレデリックピゲベースのムーブメントの可能性があります。
スピードマスター ブロードアロー 50周年 Ref.321.10.42.50.01.001
ということでこのモデルもステンレスブレス+ブロードアローが特徴的な1本ですが、スピードマスター誕生50周年を祝って2007年に誕生したモデル。
このモデルもフレデリックピゲのムーブメントを載せている。
このフレデリックピゲのムーブメントならオリジナルのムーンウォッチの要素である手巻きを搭載しなくても全然かまわない。
むしろ、ロレックスのデイトナのお手本となったムーブメントの改変版が載っていてこの価格ということに喜びさえ感じるんじゃないでしょうか。
それにしてもステンレスベゼルとブロードアローの時針を携えたスピードマスターは本当にかっこいい。
それ以外の言葉があまり見つかりません。
近年クロノグラフはどこのメーカーもセラミック製で色が付いたベゼルを搭載していますから、過去の作品をこうしてみてみると、余計に良さに気付きます。
というわけでアンティーク風のスタイルがたまらないスピードマスターでした。