
1970年代は世界中でクオーツショックが起こり、機械時計メーカーは窮地に追いやられていました。
中には超有名な時計メーカーも単独では存続できなくなり、ある企業グループの傘下になったりしています。
例えばタグホイヤーがそう。
昔はホイヤー社だったんですが、今ではタググループの傘下に入ったことで、タグ・ホイヤーと社名を変えています。
そんなクオーツショックが始まったのは1970年頃。
セイコーが生み出すクオーツウォッチ、アストロンが出来たのが1969年。
ブライトリング連合軍が世界初の自動巻きクロノグラフウォッチを生み出したのと同じ年です。
世界は機械時計よりも安価で正確なクオーツウォッチを選択しました。
多くの機械時計メーカーはピンチでした。
巨額の資金を費やしてクロノグラフ自動巻きムーブメントを開発していたブライトリングももちろん危ない状態。
そんななか、ブライトリングはあえて新たなアプローチでクロノグラフの腕時計を生み出そうとしました。
ちょうどそのとき、イタリア空軍が公式時計採用のコンペをしており、ブライトリングにとってはチャンスでした。
ブライトリングはパイロットなどのアドバイスをヒントに、カウントダウンなどにも使用できるライダータブや風防を守るために高くしたベゼル、パイロットのジャケットに引っかからない形状のラグなどなど、アビエイターたちに向けたクロノグラフウォッチ、クロノマットを生み出しました。
そして、それが見事コンペを勝ち抜き、見事イタリア空軍の公式時計として採用されたのです。
1980年代にはイタリア空軍の曲技飛行隊、フレッチェ・トリコローリとの協力を経て生み出したクロノマットが大人気に。
パイロットやプロのアビエイターなどからは機能性が大絶賛され、一般ではそのうつくしかっこいい見た目が大人気になりました。
有名人などもこぞってこのクロノマットを購入し、売り切れ続出となったんですね。
今でこそクロノマットの人気は落ち着いていますが、安定した人気はいつもキープしています。
僕の知人も最近1本クロノマットを購入していましたが、このサイズ感とギラギラ感がたまりません。
日本人もクロノマットが大好きで、ブライトリングの中でもよく売れるモデルとなっています。
そのせいか、ブライトリングも日本向けの特別エディションのモデルをいくつか作っていて、白蝶貝を使用した限定品は非常に美しい文字盤で、全体的に見てもすごくかっこいいです。
特別感が感じられるんですよね。
2019年はどんな年でしょうか? 機械式時計の新作モデルを追っていると、自然と気づくのがあるモデルが登場したと …
こちらでも紹介していますが、すごく良いです。
この文字盤の感じが特に。
というわけで、今日のテーマはブライトリングを救ったクロノマットについてでした。
みなさんはクロノマットを持っていますか?
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