
2019年は腕時計界にとってとても大きな年でしたね。
例えばオメガのスピードマスターが正式にムーンウォッチとなって50周年を記念した年だし、
ゼニスやブライトリングが自動巻きのクロノグラフを世界で初めて作ってからも50周年だし、
NISSANのGT-Rが誕生してからも50周年でそれを記念したセイコーの腕時計が登場したし、
とにかく50周年とか、そのほかのアニバーサリー系の腕時計がたくさん発売された年になりました。
さらに2019年はオーデマピゲが新しいシリーズを生み出した年にもなって、なかなか腕時計界は盛況だった気がします。
とは言え、スウォッチグループがバーゼルワールドから撤退したりして、なかなか厳しい1年にもなったんじゃないでしょうか。
いま機械時計界が変化している気がします。
ラグジュアリースポーツを初め、多くの機械時計の価格が上昇していますが、一方で、機械時計のあり方が変化してきています。
これまで機械時計といえば高価なもので、誰もが持っているものではないという存在でしたが、今ではその逆。
誰もが機械時計を持っている時代になりました。
ですから、これまで100万円くらいで買えていた高額とされた腕時計たちが、どんどん高くなってきていて、ラグジュアリースポーツと呼ばれるタイプの腕時計や、ロレックスなんかは価格が高騰しまくっているんですよね。
オーデマピゲのロイヤルオークの価格も当然上がってきていて、実際になかなか手が出ないくらいの値段になりつつあります。
これまでオーデマピゲはロイヤルオーク1本でブランドを支えてきましたが、上記でもお話ししている新シリーズ『CODE 11.59』はオーデマピゲの新たな基幹モデルとなってくれるのでしょうか?
この辺について今日はちょっとだけお話ししたいと思います。
まあ、まだ登場したばかりなのでなんとも言えないんですけどね。
毎年どこかの時計メーカーが新たなシリーズを発表しますが、2019年もあるメーカーからある新しいシリーズの腕時計 …
このモデルが発表されてからちょっとして、ここでも記事を書きました。
気になるかたは読んでみてください。
これらのモデルの価格を追ってみましたが、やはり定まった価格みたいなのは価格ドットコムなどでは出てないようです。
登場したばかりだということもあるんですが、価格変動があまりないタイプの腕時計だと価格の推移がわからなかったりするんですよね。
まあ、ロレックスじゃないので仕方ありません。
オーデマピゲにはロイヤルオークがあるし、ロイヤルオークがあるからやはりCODE11.59もロイヤルオークを支えるほどのモデルにはならないのかなというのが現段階の正直な感想です。
というのもやはり世界はまだまだラグジュアリースポーツの時代ですから、なかなかその牙城を崩すことは出来ないんじゃないかなと。
例えばパテックフィリップのノーチラスもそう。
ノーマルのステンレスモデルである5711の1000万円超えがあったくらいですから、こういうのはカラトラバなどのドレス系だと難しいと思います。
CODE11.59もどちらかというと、というかどっぷりドレス系だと思いますから、メイン級のモデルとなることは難しいでしょうね。
確かにドレス系が好きで、ちょっとクロノグラフが欲しいとか、ちょっとスポーティなのが良いという具合だと、良い塩梅だと思うんですけどね。
個人的には好きですが、やはりロイヤルオークのほうが良いかなと。
あと、このシリーズ、オーデマピゲらしからぬデザインがちょっといただけない。
オーデマピゲにはジュールオーデマというドレス系があるので、それを発展させたほうが良かったのかなと。
そしてその他のメーカーがやっているように、ダイバー系、マリン系の強化をすると良かったのかなと思います。
ロイヤルオークにはオフショアがたしかにあるんですが、どちらかというと、ロイヤルオークの派生という感じですから、ダイバーズ感があまりない。
なので、個人的にはノーチラスとアクアノート、デイトナとサブマリーナのような関係のモデルがあれば良いかなと思います。
できればロイヤルオークにちょっと似てる感じで。
というわけで、CODE 11.59についてでしたが、個人的にはデザインがちょっとパッとしないのであまり流行はしないかなと思いました。
なので、マイノリティ的で誰も着用していない高級腕時計という点で選ぶならありなのかなと。
品質は最高でしょうからね。