
ゼニスというブランドは今も昔はマニアックな存在です。
ゼニスと言えば、ムーブメント。
とりわけクロノグラフでの存在感の高いメーカーですが、このゼニスのエルプリメロと言えば、泣く子も黙る名クロノグラフムーブメントで有名。
多くの時計メーカーがゼニスのムーブメントを使用した腕時計をつくっていますが、今でこそ全てを自社で製造しているロレックスでさえ、以前はゼニスのエルプリメロを使用していました。
ロレックスが完全自社製の自動巻きクロノグラフを載せたデイトナをつくってまだ2代目。
同社が初めて自動巻きのクロノグラフムーブメントを載せたデイトナをつくったのは1988年のこと。
当時はまだ自社製の自動巻きクロノグラフムーブメントを持っていませんでしたから、ゼニスのエルプリメロをデイトナ仕様に改造しまくって出来たのが16520だったんですが、いまでもゼニスとロレックスのダブルネームデイトナ的な存在としてすごく人気で、価格も高騰しているんですね。
そんなゼニスですが、最近ゼニスがはっちゃけたような印象を受けている人も少なくないと思います。
パイロットウォッチがすごく印象的だし、デファイがこれまでのデファイではなくなり、すごくかっこいいモデル、ラグジュアリースポーツとして人気を得ているし、ブランド内で改革が起こっているように感じるのは、ウブロを立て直したジャンクロードビバー氏がゼニスに移籍したからなのです。
さて、そういうわけで、最近のゼニスの新作モデルの発表は、ウブロの斬新な最新モデルの発表が待ち遠しかったときくらいワクワクするわけですが、2020年、早くもゼニスの新作モデルが発表されました。
今日はそれらについて簡単にお話ししたいと思います。
ゼニス デファイ21 ランドローバー ディフェンダー エディション Ref.97.9000.9004/01.R787
まずはゼニスのメインモデルとなってしまったデファイ21。
これまではエルプリメロを載せた丸型のモデルがゼニスの根幹モデル的な存在でしたが、実際にはゼニスにはあまり体系化されたシステムがなかったように感じます。
ブランドには各種シリーズによって役割などがありますが、デファイやパイロット2.0などが登場してから、これまでよりも100倍くらい棲み分けが出来、ちゃんとしたカテゴリ分けが出来ているように感じます。
その中でもゼニスのメインのモデルとなっているデファイのランドローバーコラボの作品がこれ。
ゼニスとランドローバーはこれまでに何度もタッグを組んで、コラボ作品を出してきましたが、2020年もこんな感じでコラボ作品を発表しています。
ランドローバーのディフェンダーと言えば、世界でも人気のSUVですが、2019年に新作モデルが登場するので、おそらくはそれに関係している作品なのかなと。
世界限定250本しか販売されないので、数に限りがありますから、ご予約などはお早めにどうぞ。
デファイ クラシック ミッドナイト Ref.16.9200.670/01.MI001
そしてこれ。
デファイのレディースモデル。
デファイとしては初のレディースモデルだそうです。
デファイは44ミリサイズなどが多く、基本的には大型の腕時計なんですね。
ですから、36ミリというと結構大きめに感じますが、レディースサイズではこれがデファイの標準の大きさになるのかもしれません。
大きな腕時計が好きではないという人にはあまりピンとこないかもしれませんが、大きくそびえ立つ存在感のあるケースはスキな人にはたまらない作品と言えるでしょう。
とは言え、かなり少数意見だとは思われます。
ステンレスケースにダイヤモンドがベゼルに埋め込まれた作品で、非常に現代のラグジュアリースポーツスタイルを意識した作品だと言えます。
サイズ感とダイヤモンドや文字盤のデザインなどで、女性らしさを演出しているので、割と女性らしさが出ています。
女性が好きなジュエリー感とゼニスの名機/腕時計の伝統をあわせたかっこいいモデルとも言えますね。
中身はもちろんエリートという機械式ムーブメントが内蔵されています。
抜かりはありません。
という感じで今回はデファイの新作モデルについてでしたが、2020年始まったばかりですが、すでに新作が発表されましたが、これからじゃんじゃん新作モデルが登場してくるでしょう。
今回のモデルはドバイであった、LVMH Watch Weekで発表されたモデルだったのですが、ゼニスはLVMHに所属する時計メーカーなんですね。
また新たな新作情報が入り次第紹介したいと思います。