
さて、機械式時計と言えばスイスですが、実はあまり知られていない優秀なブランドがドイツにはたくさん存在します。
もちろん、ランゲ&ゾーネやSinn、ノモスやグラスヒュッテなどのすごい時計ブランドの名前は知られていますが、その素性までは時計マニアじゃないとあんまり知りません。
なにせランゲ&ゾーネなんて名前はロレックスに比べれば知名度は5分の1くらい。
適当な数字ですけどw
でもそういう感じ。
ただランゲ&ゾーネとかグラスヒュッテとかを知っている人は必然的に時計マニアな感じなんですけどね。
というわけで今日はランゲ&ゾーネの1モデルについて。
A.ランゲ&ゾーネ ツァイトヴェルク Ref.140.032
これが今日僕がお話ししたかった腕時計。
強烈な印象を与えないこともない文字盤デザインをもった1本なんですが、御覧の通り針がないんですね。
スモールセコンド以外。
6時位置にあるスモールセコンドが1個あるだけで、右と左に日めくりカレンダーのような方式のディスクが配置してあるだけの変わった腕時計なんですが、これがもちろん機械で制御されているわけです。
このツァイトヴェルクと呼ばれる斬新でモダンで奇妙な腕時計は2009年に発売されたシリーズで、先ほどお話ししたスモールセコンドが1周するたびに右側の分を表示するディスクが瞬時に入れ替わるのを特徴とする腕時計なんですが、ロレックスのデイジャストのような感じですかね。
一瞬で数字が変わる感じです。
デイトジャストならぬミニットジャストという感じの機構を時間表示に使用しています。
とうぜん9時位置にあるのがアワーを表示するやつです。
なんというか独創的ですよね。
時計と言えば針ですが、ディスクを使って時刻を表示しているわけですから。
デジタル表示というらしいんですが、デジタルと聞くとやはりディスプレイで表示するタイプのものを思い出します。
ツァイトヴェルクという言葉も英語に訳すと『Time Work』で、針がついたタイプの時計よりも早く時間を認識・把握できるのがこのデジタル表示。
それを機械でやっているアヴァンギャルドなところがこの腕時計の味噌でありザワークラウトであります。
発酵してりゃいいってもんじゃないかw
そして12時にあるのがパワーリザーブインジケーターです。
針の時計に飽きた玄人に向けた腕時計の集大成という感じがする1本で、ピンクゴールドで作られたケースは一生時計として選んでも差し支えないんじゃないでしょうかね。
ちなみにこのモデルは42ミリの手巻きです。
ランゲ&ゾーネは手巻きが多いんですよね。
もちろんムーブメントは自社製のマニュファクチュールウォッチです。