
最近では次々と変な腕時計が登場していますw
変なというと変に受け取られたくないんですが、文字通り変わった腕時計で、本当に意表を突くタイプの腕時計が2010年代に入ってぐっと増えました。
2000年代に生まれたロマンジェロームの変な腕時計とか結構じわじわ来るんですが、HYTという時計ブランドの変質ぶりはそれ以上w
もちろん悪い意味ではないんですけどね。
医療と時計のスペシャリストが集まってできた腕時計メーカーHYTはスマートフォンメーカーHTCを思わせるんですが、全く別物。
当たり前かw
このHYTという時計メーカーには以前にも何度かお話ししていたことがあったと思うんですが、今日は2018年の新作HYTについて。
H²0 グリーン Ref.251-AD-46-GF-RU
H²0 ブルー Ref.251-AD-46-BF-RU
こういうやつなんですが、もちろんHYT特有の液体を使ったモデル。
ムーブメントはオーデマ ピゲ ルノー・エ・パピ社と共同で開発したという。
マニュファクチュールじゃないといえばそうかもしれませんが、そんなのはもはや関係ない次元にいるのがこのHYT。
ムーブメントの動力が文字盤下部に設置されたV字のふいごに伝えられ、そこに蓄えられている2種類の決して混ざり合うことのない液体が特殊な医療用パイプのなかをせめぎ合う形で時刻表示するんですが、言うまでもなくこんなのはほかにはありません。
NASAが使用している特殊技術や宇宙工学、医療技術などが詰め込まれたすごい時計なんですね。
だから高い。
あと、この時計、ケースが特殊な形状になっています。
ドーム型の風防になっているため横からでも液体の移動を眺めることが出来、本来上部のみから覗く時計の概念を完全覆した感じのデザインになっています。
根本的にこれまでの通常の腕時計とはすでに次元というかベースというかそのものが違いますから、スイスの時計メーカーと比べるような時計じゃないんですね。
技術への挑戦という感じなのがHYT。
V型になっているふいごも車のエンジンシリンダーを連想させるところから、わりとスポーティにも見えるんですよね。
どこかウブロのフェラーリエンジンモデルの腕時計の雰囲気も感じさせる1本。
いや2本。
これら2モデルは色違いなんですが、それぞれ世界限定25本ずつしか販売されません。
ちなみに定価は1366万円w
ステンレス素材を使用していますが、まあ技術の高さがこの値段に反映されたんでしょうね。
他にないタイプの腕時計ですから、競合がいないというのと、限定生産というのもあいまってリシャールミル級の値段になっています。