
過去の作品の復刻というスタンスはスイスの腕時計メーカーではよくあることです。
オメガのスピードマスターのマーク2の復刻とか、タグホイヤーのオウタヴィアの復刻とか、いろいろ過去の作品を忠実に再現したような腕時計はやはり人気が高いですよね。
僕たちの世代のような過去の作品を知らない人たちでも楽しめるし、その頃の腕時計を知っている上の世代は昔を思い出して懐かしさのあまりポチっとしてしまう人もいるかもしれません。
過去のマスターピースを復刻するというのはユーザーにとってありがたいわけです。
2018年のSIHHで発表されたヴァシュロンコンスタンタンの新作には1956年の自社の腕時計を復刻したモデルが何種類かあり、前回お話ししたのはその中でも最もシンプルな3針モデルでしたが、
今日はムーンフェイズを搭載した、プチコンプリケーションなる新作を少々。
これが例の3針+デイトモデルについて書いてるページなんですが、よければ参考にどうぞ。
フィフティーシックス コンプリートカレンダー 18Kピンクゴールド Ref.4000E/000R-B438
さて、というわけでこのフィフティーシックスと呼ばれる復刻シリーズのムーンフェイズモデルなんですが、これがなかなかアイキャッチ的。
18kゴールドを実際に月に使用しているムーンフェイズで、この月位相機構がこれまたすごい。
どうすごいのかというと、その精度。
122年に1日しか誤差がないというムーンフェイズで、非常に高い精度を誇ったプチコンプリケーション。
さすがヴァシュロン。
このモデルの腕時計の機能をいちいち説明させてもらうと、実はまだいろいろあるんです。
例えばダイヤル外周にあるポインターデイトは言うまでもなく日付。
モデル名にある通り、この腕時計の売りはムーンフェイズよりもカレンダー機能ですから、実は先にこっちについて話すべきだったのかもしれないですね。
さて、12時位置にあるのが曜日と月なんですが、。
という感じで特筆すべきことがすでになくなっちゃいましたが、時計マニアが好きなヴァシュロンの新シリーズですから話題性は非常に高い。
フィフティーシックス コンプリートカレンダー ステンレス Ref.4000E/000A-B439
このモデルにはステンレスタイプのものも存在し、ゴールドのモデルに比べると当然価格帯もかなり低いはずです。
ちなみにゴールドのタイプは400万円を少し超えるくらい。
ゴールドを使用し、コンプリケーションが入ってこのくらいですから、結構安めもしれない。
ステンレスモデルはさらに安い246万円ほど。
定価がこのくらいですから、おそらく販売価格は下がるでしょう。
ですから、やはりコンプリケーションにしては安い気がします。
まあそれにしてもオーソドックスで万人受けしそうなかっちょいいモデルだと言えます。