
トゥールビヨンと呼ばれる超がつく複雑機構。
コンプリケーションの中でも一番複雑な部類に入るこの姿勢差平均化機構を初めて生み出したのがルイ・エイブラハム・ブレゲさん。
ご存知ブレゲの創設者である天才時計師です。
フランク三浦のことじゃないですよw
そんなブレゲさんが開発したトゥールビヨンですが、世界で初めて自動巻きの薄型トゥールビヨン時計を作ったのがオーデマピゲといわれています。
それも1986年に。
そう考えるとオーデマピゲはトゥールビヨンを得意とするブランドということになります。
腕時計メーカー各社得意とする分野や機能などがありますが、オーデマピゲの得意技の一つにトゥールビヨンを数えることが出来ます。
そんなことをうかがわせるようなモデルを2018年に同社から発表されました。
オーデマピゲ ロイヤルオーク コンセプト フライングトゥールビヨン GMT Ref.26589IO.OO.D002CA.01
たとえばこれ。
オーデマピゲでトゥールビヨンが入っていればもはや普通の仕事をしているだけでは手が出ませんが、これはコンセプトモデルで一般には出回らないタイプの腕時計。
おそらく。
格別に特筆することはないんですが一応。
この腕時計の特徴は何といってもトゥールビヨン。
フライングトゥールビヨンと呼ばれる、浮いたような似見えるトゥールビヨン機構が搭載されています。
フライングトゥールビヨンはやはり制作するにはかなり難しいそうですが、それだけの価値がやはりあるみたい。
テンプの振動の動きを見ることが出来るようにと、世界で初めてオープンハートなる開いた文字盤を作ったのがフレデリックピゲですが、
テンプを覗くための穴の開いた文字盤はトゥールビヨンな必ず使用されています。
見せるための機構にもなってきているトゥールビヨンをより自由に覗け、複雑機構をとても見やすくすることを可能にしたのがフライングトゥールビヨンなのです。
トゥールビヨンを得意とするオーデマピゲから登場したフライングトゥールビヨンモデルはチタンケースやセラミックベゼルなどと組み合わせられ、少し冷たい雰囲気をも醸し出しています。
このモデルはさらにGMTも次いでに載せているんですが、トゥールビヨンあったらもういらないなじゃないかなと思ってしまうんですが、僕だけでしょうかw
超高額なので買える人はかなり絞られてくると思いますがロイヤルオークなんで結構かっこいい。
コンプリケーションが搭載されて残念なのは、ロイヤルオークの場合はロイヤルオークの売りであるタペストリー文字盤が損なわれること。
まあこういうのは致し方ないんですけどね。
というわけで、オーデマピゲの飛んでるようなトゥールビヨンでした。