
手巻きウォッチが多いブランドの一つにパネライがあります。
1860年に誕生したパネライは光学電子機器や計測器類なども作っていた時計メーカーとしては珍しい企業で、イタリア海軍などにも腕時計を卸したりしていました。
当時は今みたいにパネライの腕時計は一般的には購入できず、存在すらあまり知られていませんでした。
今みたいにパネライの腕時計が一般的に購入できるようになったのは1997,8年ころのこと。
今のリシュモングループの傘下になったのが始まりで、当時はヴァンドームグループと呼ばれていました。
そのためこのころに発表されたパネライは夜光塗料の関係やヴァンドームのグループ企業になる前後うんぬんで時計の価値が変わってくるモデルがあるですね。
過渡期のレアピースがこのころに生まれています。
さて、そんなパネライですが、ブランドを通して手巻きウォッチが多い。
ヴァンドーム入りしてから一般的に出回っている腕時計の中でも、僕たちが知っているルミノールやラジオミールには手で巻き上げるタイプの腕時計が最初から多くて、44ミリの手巻きルミノールなんてパネライの顔といった感じで、オリジナリティが感じられます。
ということはクロノグラフを搭載したパネライも手巻きが搭載されているかもしれない。。
パネライ ルミノール1950 クロノ モノプルサンテ 8DAYS GMT チタニオ Ref.PAM00311
ということでやっぱりありました。
とは言ってもパネライは特殊な時計ブランドで、2005年まで同社は他社のムーブメントに頼っていて、本当にたくさんの種類のムーブメントを載せているブランドでした。
それまではクロノグラフといえばゼニスのエルプリメロやレマニアの手巻きクロノグラフを載せたりしていたんですが、自社でムーブメントを作り始めた2005年ころからは自社製ムーブメントの手巻きも開発していきましたが、今回のこのルミノールがそのマニュファクチュールウォッチ。
自社製の手巻きクロノグラフムーブメントを載せた1本で、パネライの得意とする長いパワーリザーブやGMT機能を載せています。
自社でムーブメントを開発するようになってからは積極的にいろいろな機能を搭載したり、オリジナリティあるレイアウトを生み出したり、より自由な時計作りが出来るようになりました。
今回のモデルはモノプルサンテと呼ばれるワンプッシュクロノで、一つのボタンでスタート/ストップ/リセットをコントロールする昔のオリジナルのクロノグラフ機構を踏襲しています。
残念なことに裏蓋から覗ける手巻きムーブメントは覆われて機械の動きなどを見ることは出来ませんが、機能的にはすごい。
ただ、今回の手巻きクロノグラフの美しいムーブメントを見ようというテーマにはそぐわないモデルですが、まあしょうがないと言えばしょうがないですね。
見せたくないみたいですからw
とういうわけで、こういった手巻きクロノグラフもありますよ、というお話。
パネライのレマニアムーブメントのクロノグラフについてはまた今度お話しします。