
パテックフィリップが始まったのは1800年代の前半、1839年。
リューズを使った巻き上げ機構と時刻合わせ機構を開発したのが1845年と、創業して間もなくこれで特許を取得しています。
ブランド始まってから、とても早くから革新的な機構を生み出しているパテックフィリップは現在でも複雑機構の名手として世間を驚かせている。
グランドマスターチャイム Ref.5175と呼ばれる音をテーマとしたコンプリケーションには3億円の価格がつけられています。
こういうやつなですが、個人の手に渡るか博物館行きかwという感じ。
買える人は富裕層のなかでも時計好きの超がつくお金持ち。
一般には出回らないコンプリケーションもたくさん作っていますが、シンプルな腕時計も作っています。
パテックフィリップで有名なのはやっぱりノーチラスやアクアノートですが、カラトラバというドレスウォッチは時計界からも『ドレスウォッチの完成型』と呼ばれるくらい評価が高い。
カラトラバ 18Kレッドゴールド Ref.5153R-001
カラトラバ 18Kイエローゴールド Ref.5153J-001
カラトラバ 18Kホワイトゴールド 黒文字盤 Ref.5153G-001
カラトラバ 18Kホワイトゴールド 白文字盤 Ref.5153G-010
例えば今日は2009年に誕生した少しモダンなカラトラバ Ref.5153です。
カラトラバの時計はいたってシンプル。
2針か3針。
デイトがあるかないか。
という超絶シンプルな時計で、カラトラバの始まりである『96』の意匠を受け継いだ5196シリーズは極上にシンプル。
シリーズの中でもかなり人気の高いリファレンスで、僕の知り合いの知り合いにもこのモデルを持っている人がいました。
知り合いの知り合いというのはもはや無関係なんですけどねw
というわけで今日は5196じゃなくて5153。
デザイン面で懐中時計のスタイルが少し見られると思いますが、実は裏蓋が懐中時計みたいに開閉式になっているんです。
こういう感じ。
正面から見るとなんのことはない、オニオンリューズがついたいかした古典デザインを受け継いだ現代の3針+デイトだぜ、みたいな感じなんですが、裏から見るとサプライズがあるw
このオニオンリューズの上下にあるリューズガードが実は裏蓋の蝶番になっているんですが、リューズガードとしても一役買っているわけです。
デザイン面ではジャガールクルトのメモボックスにかなり似ている。
ジャガールクルト メモボックス
というわけで今日は面白いタイプの腕時計でしたが、スペックはこんな感じです。
ケース径:38mm
ケース厚:9.7mm
防水性:30m
大きさもカラトラバなのであまり大きくありません。
まあそんな感じです。
5196に比べると若い印象があるモデルで、ターゲットとなる年齢層も少し若くなった感じがしないでもありません。
とはいえ、端正な顔立ちをしたイケメンではあります。