
リシャールミルの登場で高額腕時計への抵抗が減ってきているという。
どういうことかというと、リシャールミルという近年登場した、時計界のF1と呼ばれる時計メーカーは航空宇宙産業や、レーシング、特殊な場面で使用する特別な人工素材などをケース素材に使用して時計を作るメーカーで、
その素材のあまりの高額さにゴールドやプラチナなどで生み出される腕時計よりもさらに高額だといいます。
特殊な掘削機器や製作するうえでの機械が必要となれば惜しげもなく数億円でも投資するという豪快な時計ブランドで、富裕層の一種のステータスウォッチともなっています。
リシャールミルを持っている人は『本物』の富裕層であることが多い。
リシャールミルの腕時計は最低価格が1000万円くらいですから、持っているだけですごいんです。
さて、1000万円の腕時計となると、雲上ブランドや世界3大時計ブランド、その他の有名なスイスのブランドのゴールドやプラチナ素材のコンプリケーションがたいていは購入できます。
トゥールビヨンやミニッツリピーター、永久カレンダーなどを2つ載せていたら少し難しいですが、一つだけなら余裕のよっちゃんです。
雲上なら1000万円じゃ収まらないかもしれませんがだいたいはそのくらい。
パテックフィリップの永久カレンダーシリーズ、『パーペチュアルカレンダー』がそのくらいですから。
永久カレンダーを載せた恐ろしい価格のパテックフィリップw・ヴィンテージ感がたまらないパーペチュアルカレンダー Ref.5320G、永久カレンダー スプリットセコンドクロノグラフ Ref.5372P
例えばこの5320と呼ばれる2017年の新作パーペチュアルもその一つ。
アンティーク風な味わいがある40ミリ径のホワイトゴールドモデルですが、今日はそれよりも前に発表された少々違ったレイアウトを持ったパーペチュアルについて見てみたいとおもいます。
パテックフィリップ パーペチュアル 18Kレッドゴールド Ref.5327R-001
パテックフィリップ パーペチュアル 18Kイエローゴールド Ref.5327J-001
パテックフィリップ パーペチュアル 18Kホワイトゴールド Ref.5327G-001
上記のリンクでお話ししているパーペチュアル Ref.5320は6時位置にあるムーンフェイズ周りにデイトがあって、12時位置に曜日と月がディスク表示されたタイプで、パーペチュアルといっても今回の5327とは全く異なったレイアウトをしています。
個人的にはこっちのタイプの方が断然好きです。
IWCのポルトギーゼやパイロットウォッチの永久カレンダーがこんな感じのレイアウトになっていて、インダイヤルに針がいっぱいついているあの/この複雑な感じがたまらない。
高級な腕時計の中でもさらに高級なモデルはデイトがポインター式になっていることも多く、今作品でも24時間計、月、曜日、日付、閏年などが全てポインター式になっているので視認性はデジタルのディスク表示には劣るかもしれませんがパーペチュアルカレンダー付の時計を持つことに高い視認性の有無は関係ありませんw
ムーンフェイズはポインター式にはなっていませんが、これはこのほうが良い。
月の位相を絵で表すほうが、ポインター式で、『出た』『ちょっと出た』『ちょっと引っ込んだ』『真っ暗』と表示するよりいいですからw
フランク三浦のムーンフェイズならこんなのがあってもおかしくないですがw
これだけの複雑な機構が入っていながらケースサイズは39ミリとロレックスのチェリーニと同じくらい。
すごいな。
厚みも10ミリを微妙に切っているんですね。
これがリシャールミルの何も特別な機能がない腕時計と同じくらいの価格、むしろそれよりも安いですから比べたら、、ということで結構リシャールミルの登場のおかげでこういった高額な時計が売れるようになったみたい。