
かっこよすぎるポルトギーゼ
みなさんはIWCというブランドをご存知ですか?
腕時計好きじゃない人の中には確かにこのメーカーを知らない人が多い。
ロレックスやオメガやタグホイヤーなどに比べるとどうしても知名度が落ちてしまう名前なんですが、このメーカー、やっぱりすごい底力を持っていると思うんですね。
僕としてはIWCはロレックスと同じくらい価値がある存在なんじゃないかと思っています。
僕自身、IWCの腕時計に一目惚れして、ポルトギーゼを購入してしまい、そのまま僕の20代はポルトギーゼとともにあったのです。
そういった勝手な理由なからIWCの価値は過大に評価しているのかもしれませんが、IWCには人を魅了する美しさがあるということなんですよね。
多分。
ポルトギーゼやポートフィノには非常に凝縮された美しさが詰まっており、30歳を超えた今でもIWCの美しさに飽きることがありません。
このブログでも何度もポルトギーゼの美しさについては繰り返しオウムのように話しているのですが、今日もその話です笑
もしIWCのポルトギーゼで悩んでいる人がいるならば、ぜひゲットしてほしいと僕は思っています。
今でも思い出すケースを開ける時のちょっとした震え笑
当時は機械時計自体初めて触るくらいの感じでしたから、機械時計があれだけ重厚にできていて、それなりの重さがあることを僕は知りませんでした。
『おも!』
と心の中でつぶやいたのです。
あれから10年以上が経過したいまでも身につけた感覚を覚えています。
実はこの10年の間に、お金に困ったことがあって、売っちゃったんですが、僕の左腕にはエアポルトギーゼがいまでもひっついています笑
廃盤になった3714シリーズ
もうすでにお察しのことと思いますが、今日は3714シリーズのポルトギーゼについてなんですが、実はこのモデル廃盤になっちゃったんですね。
いつでしょうか?
そう、ちょうど2019年。
下半期ですね。
ポルトギーゼを含むETAムーブメントを使用していた世界中の全ての腕時計に影響があった出来事が2020問題なんですが、これはすでにご存知かもしれませんが、ムーブメントを作っているETA社がスウォッチグループの傘下になっていて、
『おめぇに使わすムーブメントはねぇ!』
的な感じで、2020以降はスウォッチグループ以外のメーカーはETAの機械を使用できなくなっちゃんですね。
そりゃあ仕方ない。
それも戦略だし、ETA社はETA社で何か秘策があるのかも知れないですからね。
ETAのムーブメントは世界中で使用されていて、さらにはそれをベースに非常に多くのムーブメントが開発されてきています。
中には複雑機構までETAベースでつくっちゃったなんていうケースもあるくらい。
実際精度もかなり高いし、やや早めに進むところはあるんですが、日差にしてだいたい2秒くらいだったでしょうか。
早く進むので、結構助かっていました。
これが逆だと困るんですけどね。
月に数分遅れだすとちょっと厄介。
という感じでなんですが、このETAムーブメントは世界中でいろいろな腕時計メーカーで使用されまくったため、汎用ムーブメントとして価値のないもの扱いされてきました。
ETAムーブメントの実力は実際すごいです。
耐久性や精度の面でいうと、優秀すぎるくらい。
数が溢れているので、価値のないムーブメントみたいになっているところがありますが、スウォッチグループがETAの供給をやめれば、スウォッチグループ内に属する時計メーカーの腕時計の一つ一つの価値が上がってくることでしょう。
なにせ、数が限定されてきますからね。
それがIWCのポルトギーゼだけに限らず、その他のシリーズにも影響を及ぼしていたんですね。
2019年にIW3714シリーズが廃盤にはなったんですが、IWCはブランド内でも売れに売れている大人気モデルを廃盤にすることはリスクがありすぎるということで、新たなモデルを発表しました。
2019年、突如として廃盤が決まった、大人気ポルトギーゼのクロノグラフ。 3714シリーズと言われるやつで、6 …
こちらでも書いているんですが、完全自社製ムーブメントを載せた新生ポルトギーゼ クロノグラフです。
外観は同じです。
違うのは自社製のクロノグラフムーブメントが搭載されているところと、裏面がシースルーバックになって、自動巻きの回転ローターを見せているところでしょうか。
ケースサイズやデザインの細部なんかも全て同じ。
なので、むしろETA問題は良かったんじゃないかと思うんですね。
なにせ、ETAムーブメントを供給することをやめたおかげで、各社自社製のムーブメントを作ることになったわけで、それによって得られるマーケティング的なメリットは1本1本の価格を上げることが出来るからです。
世界的な機械時計ブームですが、今でも 自社製ムーブメント>汎用ムーブメント という流れがあり、オメガのスピードマスターなんか見ていても思うのが、ETA改のムーブメントを載せたモデルは安く取引されています。
逆にフレデリックピゲの名機を載せたスピマスはちょっと高額なんですね。
外観でいうと、6時位置にデイトがついているかついていないかでその価格帯が大きく変わるわけですから、人間の心理ってのは面白いものです。
値段なんてあってないようなものだということがよく分かる現象です。
それが価値というものなんですが、ポルトギーゼも見た感じまるで一緒です。
ひっくり返したり、裏蓋を開封したりしなければ、決してその違いが分かることがないのに、そこに大きな価値の違いを見出します。
それが腕時計というやつなんですが、2019年に廃盤になったIW371447もまた価格を上げていくことでしょう。
確かにETAムーブメントが入っているのですが、廃盤になったことで、これから全体数が現象していくことが予想されます。
そうなるともう数の原理でしょうか、価値が上昇しています。
欲しい?悩むぜ?
IW371447が欲しいだって?
なら買っちゃいましょう。
なぜそう言えるのかというと、僕自身が長年使用してきて、不満なところがまったくなかったからです。
そして、うけも非常に良かった。
正直デザインや見た目だけでいうと、世間的にはロレックスよりもかっこよいという意見のほうが多かったのです。
僕も美しさやデザインに関してはスポロレを凌駕していると感じています。
まず悩まれている時点で、おそらくそのドレッシーな美しさにやられてしまったんだと思います。
無理もない。
バランスでいうとかなり美しく全てが配置されていますから。
クロノグラフのインダイヤルのレイアウトなんかは、横目よりも立て目のほうが断然かっこいい。
そしてエンボス加工が施された文字盤のインデックスなんかもポルトギーゼはアラビア数字になっているんですが、このフォントといいサイズといい、絶妙なんですよね。
大きすぎるとスポーティ感がでて、少し野暮ったくなります。
小さすぎると、文字盤が間延びした印象になるし、余白が多いのもあまり良くない。
何より視認性が悪い。
そういう面でも絶妙なバランスを保っているのが、ポルトギーゼのインデックス。
針もリーフスタイルで、シャープでありながら、ケースの丸みとの調和が取れた柔らかな感じが見て取れます。
クロノグラフのプッシャーもきのこヘッドスタイルで、古典的な印象を与えるところがポルトギーゼの歴史を感じさせるわけですが、全体的に美しさ細部に凝縮された素晴らしいデザインなんですよね。
これほどのクロノグラフが100万円を切る価格帯で存在するのかという、なかなか無い。
もしかたら、これから東京オリンピックのインバウンドなどもあるし、数年後には100万円じゃ買えないかもしれない。
実際僕が持っていたポルトギーゼもどんどん価格が上昇しています。
数年前に売却したときよりも今のほうがだいぶ高い。
10万〜20万円くらいは変わってきています。
そういう意味でもIW3714はぜひ早めにゲットしてほしいですね。
特に新品はそろそろなくなっていくでしょうから。
僕としては自社ムーブメント版のIW371609でも良いとは思うのですが、将来的な価値を見ると、IW371447でも良いのかなと。
芸能人も多数使用している
このモデルはですね、実は芸能人も多数使用しているんですね。
お金持ちで、欲しいものならなんでも買えるであろう芸能人も、IWCのポルトギーゼには少々特別な思いがあるようだ。
というのは憶測ですが、おそらく彼らもこの美しさを拒否することができないのだと感じます。
そりゃそうですよね、美しいものを美しいと感じるのは人間であればみんながそうだと思いますw
にんげんだもの。
笑
さて、大人気のIWCポルトギーゼ。 そのポルトギーゼの3714系が全て廃盤になることが発表されました。 まあお …
こちらの記事でもIW3714シリーズを使用している芸能人について書いているのですが、本当に多いんですよね。
僕が知っているだけで、このくらいですから、芸能界やスポーツ界、海外の有名人なども含めると非常に多くの人がこのシリーズを持っていると思われます。
パルプフィクションという映画の中でも確か誰かこの腕時計を着用していたと思います。
オーソドックなドレス系の腕時計なんですが、退屈なほどシンプルでもなく、IWCの要素、ポルトギーゼの要素が十分に詰まっていて、これだけのシンプルな外観からもそれがよく分かる特徴あるデザインは見れば見るほど天才的だと感じます。
サイズ感はどう?
ケースサイズは41ミリなんですが、男性にとってはちょうどよいサイズ感と言えるでしょう。
42ミリだとデカウォッチという位置づけに入るか入らないかという感じでしょうか。
39ミリ〜42ミリの間は意見が分かれるところだと思います。
僕自身は39ミリか40ミリの腕時計が一番好きです。
42ミリまではノーマルサイズ、それ以上はデカウォッチという感じの定義を設けていますが、最近デカウォッチブームを考えると、41ミリサイズというのは文字通りちょうどよいという感じですね。
もともとポルトギーゼの歴史を考えるとこのくらいが良いのではないかなと。
ポルトギーゼの始まりは懐中時計のムーブメント腕時計に入れて作ったのが始まりですから、1930年代に作られた腕時計シリーズなんですが、当時から大きなシリーズだったんですね。
30ミリ台の腕時計が普通だったことを考えると、50ミリ台の腕時計を現代で着用しているようなものです。
当時はデカウォッチの位置づけでしたが、今ではそういう感じではないですよね、全く。
むしろオシャレでクラシックな美しい腕時計の代名詞として存在するのがポルトギーゼだったりします。
まとめ
全体的に、どの部分をとってもやっぱりポルトギーゼは良い。
美しい、カッコいい、ステータス性が高い、機械時計にしては安め、どのメーカーとも張り合っていない。
ここ重要です。
機械時計を購入する理由としては、やはり見えとか虚栄心とかあるんですが、IWCはロレックスのライバルでもないし、パテックフィリップやオーデマピ、ヴァシュロンコンスタンタンなどの世界三大時計ブランドともその存在を奪い合っていません。
単独で存在する唯一無二の美しい存在という感じでしょうか。
言ってみれば、シャア・アズナブルのような、流川楓のような、そんな存在なんじゃないでしょうか。
迷ってるなら、ぜひゲットしてほしいタイプの腕時計の一つですね、個人的にも。
デザインで惚れたらな後悔することは無いと思いますよ。
IW371604 (ETA改ムーブメント)
IW371609 (自社製ムーブメント)
IW371604 (自社製ムーブメント)
IW371605 (自社製ムーブメント)