
何度も申してます通り、パテックフィリップのカラトラバは一生モノの腕時計を選ぶ上で、ドレス系が好きな人にはお勧めできるシリーズであります。
このカラトラバというシリーズは現代のモデルでは36ミリくらいから39ミリくらいまでの幅で小刻みにバリエーションが用意されているので、デザインとともに、腕につけてどれが一番似合うか試してみると良いと思います。
僕はこれまでに、
36ミリの5119、37ミリの5196、39ミリの5227と1ミリずつ違うモデルを紹介してきましたが、今日はその間を埋めるべく、38ミリのケースサイズをもつ、5296と呼ばれるモデルを紹介したいと思います。
5196シリーズ 36ミリ
パテックフィリップ・初代カラトラバ、Ref.96『クンロク』へのオマージュ作品 Ref.5196は一生時計にいかが?
5119シリーズ 37ミリ
パテックフィリップ・カラトラバ 5196のライバル的存在のカラトラバ 5119シリーズはどうでしょう?
5227シリーズ 39ミリ
パテックフィリップ・現代っ子に贈る一生モノのカラトラバ Ref.5227・5196や5119の古典デザインじゃものたりなという人へ向けた39ミリのデイト付きドレスウォッチ
カラトラバ 18Kレッドゴールド Ref.5296R-010
カラトラバ 18Kホワイトゴールド Ref.5296G-010
こういうモデルなんですが、リファレンスをみて何か気付いた方、鋭い。
そう、末尾が96になっています。
96といえば初代のカラトラバのリファレンス、その意匠を受け継いだモデルに5196というのがありますが、その後継機種的なモデルとして登場したのが5296です。
ケースサイズが37ミリであった5196に対し、1ミリほど巨大化した5296は初代や5196のようなスモールセコンドがあったモデルとは少しデザインやレイアウトが変更されています。
この38ミリになったカラトラバ、5296ではいろいろな変更点があり、どちらかというと上記の5227とスペックなどは共有しています。
スモールセコンドじゃなく、センターセコンドになり、デイトが付け足された1本がこれなんですが、96とついてるようにケースの形状やインデックスや針のスタイルなどは96系を踏襲しています。
ムーブメントはご想像の通り、5227で使用されていた自動巻きのCal.324SCが搭載されています。
シリコン製のヒゲゼンマイなどの新しいテクノロジーを使用した自動巻きムーブメントで、見た目とは逆に最新の技術が投入された耐磁性や安定性の高い1本です。
これが38ミリ、厚さ8.43というサイズで誕生しました。
とは言っても最新機種とかではないんですが、5196と5227の間をとったようなモデル。
カラトラバの微妙な違いを埋めてくるパテックフィリップの繊細さがうかがえます。
似てるけど微妙に違うというのはドンピシャにニーズにこたえるためでしょうか?
ユーザビリティはすごく高いブランドですから、持っていて安心だし、このモデルも一生時計になると思います。
僕はカラトラバのモデルを紹介するたびにどれも一生時計になると言っていますが、実際どれを選んでも間違いない気がするのがカラトラバだという気がしてきました。
つまりみんなが言っているように、ドレスウォッチの完成型ということでしょう。
どのモデルが一番自分にあうかお店で試着してみたほうがいいですね、カラトラバの場合。