
さてさて、カラトラバ。
このカラトラバという言葉はスペインに由来します。
スペインで初めて生まれた戦闘騎士団がカラトラバで、スペインの自治体の名前でもあり、建築家の名前でもあるんですが、パテックフィリップのカラトラバがどのようにカラトラバと名付けられたのか分かりません。
ただカラトラバといえば世界でも指折りのドレスウォッチで、ドレスウォッチの究極体とも言われるシリーズ。
富裕層で時計はもういいかなという人がたどり着く先でもあったりするのがこのカラトラバ。
今日はそんなカラトラバにどんなモデルがあるのかまとめてみたいと思います。
全てのカラトラバを紹介することは不可能なので、ある程度の主要モデルのみに絞ってみます。
カラトラバ 5153シリーズ
デイト付きセンターセコンドのシリーズ。
裏蓋に懐中時計のような蓋がついているのが特徴的な1本。
なかなかオシャレです。
この凝った作りがいいんですよね。
ちなみに蓋の蝶番のところがリューズガードのようになっています。
カラトラバ 5196シリーズ
初代カラトラバ Ref.96『クンロク』の再来ともいえるモデル。
スモールセコンドのデザインはやや簡素にまとめられていますが、96をデザインベースとしたモデルでカラトラバのなかでも人気が高い。
リファレンスにも96が入っている初代へのオマージュ作品です。
パテックフィリップ・初代カラトラバ、Ref.96『クンロク』へのオマージュ作品 Ref.5196は一生時計にいかが?
カラトラバ 5227シリーズ
カラトラバの5227シリーズはケースサイズも39ミリと巨大化し、割とモダンな雰囲気を持つ自動巻きのモデル。
ケースやラグの曲線が今風で、どちらかというとカラトラバらしくないドレスウォッチ。
IWCで言えばポルトギーゼとポートフィノのような関係でしょうか。
ドレス系という点では変わらず、とても美しいスタイルをしているんですけどね。
パテックフィリップ・現代っ子に贈る一生モノのカラトラバ Ref.5227・5196や5119の古典デザインじゃものたりなという人へ向けた39ミリのデイト付きドレスウォッチ
カラトラバ 5119シリーズ
この5119というシリーズは96がさらに古典的になったような特徴を携えたモデル。
クルドパリベゼルやローマンインデックス、ラグの形状など、ところどころで古いデザインが強調されたツウ好みな1本。
針やインデックスなどシャープな印象も与えています。
パテックフィリップ・カラトラバ 5196のライバル的存在のカラトラバ 5119シリーズはどうでしょう?
カラトラバ 5296シリーズ
5296はリファレンスに96がある通り、ケースや針、インデックスは96を踏襲していますが、機能やスペックは5227のモダンなほうを受け継いでいます。
デイトが付いた自動巻きが96に搭載された感じの1本。
古さと新しさが融合した1本ですかね。
38ミリの『Ref.96 クンロク』後継種、カラトラバ 5296シリーズ・18Kレッドゴールド Ref.5296R-010、18Kホワイトゴールド Ref.5296G-010
あとこの5296には文字盤に凝ったラインナップもあって、バリエーションが少し豊か。
カラトラバらしくないカラトラバ
5297
6006
こういうモデルたち。
5297の方はまだそうでもないですが、6006は別のシリーズとして発表されていてもおかしくないタイプの腕時計です。
機能などはシンプルなんですけどね。
パテックフィリップ・シンプルなカラトラバらしくないカラトラバ・18Kホワイトゴールド 38ミリ Ref.5297、18Kホワイトゴールド 39mm Ref.Ref.6006
という感じ。
よくよく見ていると違いが分かっても面白いです。
細かいニーズにこたえてたらこんな風に派生モデルが出てきたという感じでしょうか。
お気に入りのカラトラバが見つかったでしょうか?
あったとしてもやはりパテックだから高いのが玉に瑕なんですけどね。