
最近は自社製ムーブメント化の波が強く、大きなメーカーやムーブメント作りを得意とするメーカーは出来るだけ自社製品のムーブメントを載せたマニュファクチュール時計を生み出そうとしています。
ただ、そういったことが出来ないモデルもたくさんあります。
コストの面ということもあるんですが、これまで汎用ムーブメントを改良して、自社に合う腕時計に沿うようにして搭載していた人気モデルなんかは、精度も高いし仕様変更する理由があまりない場合があります。
ないことはないんですが、全く同じガワに機能やレイアウトを同じくしたムーブメントを載せ変えるには、少しコストがかさみますから、従来通りのモデルはそのままでもオッケーなんですね、安いし。
例えばIWCのポルトギーゼの3714シリーズは美しく他にないクロノグラフのレイアウトをしていますが、あれもETA社製のムーブメントの変更版。
しかし精度やメンテナンス性は実に高く、価格帯も抑えられているから、今さら自社製を載せて高額化してもよろしくない反面が出てきます
そういう面で言うとブライトリングのナビタイマーも同じ。
ブライトリングのメインのモデルとなるナビタイマーは実は意外と安いことが多く、なんでこんなに安いんだろうと思った人も多いと思いますが、あれは自社製じゃないムーブメントを使用しているからです。
ナビタイマー ヘリテージ Ref.A113B27PPR
この鉄板デザインは老若男女問わず人気です。
男性は付けたいし、女性受けもいいタイプの腕時計が低価格で売られているわけですから、それはやっぱり最高なんです。
ムーブメントの製造元を気にしなければ。
といっても自社製じゃないというだけのこと。
粗悪品とかであるわけでは全くなく、自社開発のムーブメントじゃないというだけで、腕時計の価格は下がりますからそこが狙い目立ったリスんですね。
むしろETA社の製品は壊れにくいし、高い精度もあるし、メンテナンスしやすいし、優秀なんです。
このナビタイマーに入っているムーブメントはCal.13。
ベースが自社製でなくてもスイスのクロノメーター検定協会の検査にパスしたクロノメーターモデルですから、精度などはお墨付き。
ロレックスに近い精度を保持しているイケメン君です。
ですから、自社製でなくてもいいよという需要がある限り、メーカーも完全にマニュファクチュールには出来ないことが多々あります。
実際ナビタイマーはモデルによっては新品価格でも50万円以下で売られていることも多いですから、ずっと日常的に使用できる腕時計が欲しいという人はこのETAムーブメントの腕時計というのは結構お勧めなんです。
ナビタイマー Cal.01
ナビタイマーには自社製のモデルも存在しますが、このモデルとはレイアウトが少々違います。
縦目になっているこのモデルと違って自社のCal.01を載せているモデルは横目のクロノグラフ。
バランス的にはそっちの方がシンメトリーでいいかもしれませんが、オリジナリティがあってより見慣れていて安いのは縦目です。
というわけで、僕が一押しするクロノグラフで、機械式時計を始めたいという人にもお勧めするのがこの1本。
しかも入門機というとずっと使えないイメージがありますが、このモデルは文字通りずっと使っても、機械式時計に詳しくなってきてもずっと使っていけるスペックを持っています。
好みが一周してきても、やっぱりナビタイマーいいな、ってなる感じでしょうか。
僕のポルトギーゼと同じようなタイプの腕時計です。