
最近腕時計でステンレス以外の素材を使用したものが非常に多く、バリエーションに富んだ展開を繰り広げています。
各社新素材などを開発していますが、やはりまだステンレスが一番多く、それに準ずるチタンやセラミック素材などもやはり多い。
特にチタンはかなり一般的になってきていて、ロレックスなどの硬派な時計ブランド以外はチタンを頻繁に使用したりしています。
パネライもそうだし、ウブロもそう。
2018年はブルガリもその兆候が見られました。
ブルガリのCEOババン氏曰く、『チタンの可能性を広げたい』と。
というわけですから、2018年の新作にはチタンをたっぷり使用したオクトが大々的に発表されました。
ブルガリ オクト オリジナーレ Ref.102858
ブルガリは2018年の新作発表をスイスとフランスにまたがるレマン湖のリッツカールトンで行いました。
スイス側のジュネーブに位置するリッツカールトンの高級ホテルで時計発表を行ったブルガリはご存知イタリアのブランドですが、時計の本拠地は天文台のあるヌーシャテル。
こういったブランドはほかにもあります。
ルイヴィトンがそうだし、カルティエもそう。
さて、世界で一番薄い部類の時計を作るブルガリの技術力もさることながら、デザイン性の高さもまたすごい。
オクトのオリジナルを踏襲した今回のモデルも8角形の良さがいつもながらにじみ出ています。
ステンレスとは違った味わいがチタンで生み出されていますが、ブルガリがチタンに良い印象を持つようになったのは、オクトフィニッシモ ミニッツリピーターに採用した時からでした。
ミニッツリピーターの音色を良くしてくれるチタンの性質に惚れ、可能性を広げていきたいと今回の新作モデルにつながったわけですが、ステンレスにはないチタンの独特の色濃さがダークな印象を与えます。
控えめで主張しないマットチタンの質感が特殊です。
ブルガリ オクト オリジナーレ クロノグラフ Ref.102859
そして、オクトのオリジナーレのクロノグラフモデルも同時に発表されました。
ブルガリのオクトのクロノグラフはかなり物珍しい感じです。
見慣れていないせいか、オクトのリューズガードにもなっているプッシャーのデザインは調和性はありますが、なんだかしっくりしない感じ。
というかしっくりしすぎてクロノグラフのプッシャーだとも気付かないデザインという感じかな?
タキメーターが4代目、5代目のデイトナを想起させます。
墨入れしたアクセサリーのようなデザインをしているのが特徴的で迫力とインパクトの強いデザインに仕上げられています。
ムーブメントはゼニスと同様、36000振動/毎時。
同じくチタンを使用しています。
というわけで、チタンの可能性を広げたいというブルガリの2018年の新作はチタニウムで原点回帰したという感じです。