
時計界はやや巨大化の波が落ち着いてきたように感じます。
42ミリという大きさのクロノグラフが通常の腕時計の最大値というイメージを持っている僕ですが、標準サイズが44ミリであるパネライの腕時計はやはりデカウォッチに相当するのかなと思います。
雲上ブランドである世界3大時計ブランドのパテックフィリップやオーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンはやはり腕時計を意味もなく巨大化せず、大型化する流れの中でもケースサイズを最小限にとどめています。
2017年に誕生したパネライの薄型ルミノールのドゥエにも小型モデルが用意され、最近では大きくなりすぎた腕時計サイズを小さく戻す動きが目立つようになっています。
その流れはIWCでもゼニスでも見られ、新型が小ぶり化したり、もともとあったシリーズでは小型モデルを新たに発表したりという動きになっているんですね。
先ほど紹介したジラールペルゴのクロノグラフなんですが、2018年に発表されたバリエーションは42ミリのケースサイズ。
2018年のジラールペルゴの新作ロレアートクロノグラフ 42mm
その42ミリの新作ロレアートには38ミリの同じくクロノグラフが用意されていて、42ミリじゃでかいという男性のためにやや小ぶりなモデルも発表されました。
ロレアート クロノグラフ 38mm Ref.81040-11-631-11A
ロレアート クロノグラフ 38mm Ref.81040-11-131-11A
ロレアート クロノグラフ 38mm Ref.81040-11-431-BB4A
ロレアート クロノグラフ 38mm Ref.81040-52-432-BB4A
こういう感じで、38ミリケースのモデルにもたくさんバリエーションが用意されていて、腕により馴染みやすい大きさで展開されています。
僕の個人的な感想では、やはりロレックスのデイトナをライバル視しているのかなと。
ロレックスのデイトナはカタログ値では40ミリの直径と記載されていますが、実際はすごく小ぶりに見えます。
41ミリのポルトギーゼと比べてもその差は1ミリ程度じゃありません。
並べて正確に計ったり見比べたりしてみたわけじゃないですが、かなり小さく見えるのがデイトナですが、この38ミリのロレアートもだいたい同じくらいの感覚で装着できると感じました。
42ミリのモデル同様、デザインはやっぱりかっこいい。
文字盤の装飾がやっぱりたまりません。
パリの石畳をイメージしたダイヤルはこれからもずっと愛されていくであろう仕様。
個人的には42ミリのモデルよりこっちの38ミリの方がおすすめです。
特にゴールドのモデル。
というわけで、巨大化の波が弱まってきている時期に発表した38ミリのロレアートですが、これもまた大型化する腕時計の動きを弱めることになるのかもしれません。