
モンブランというブランドはドイツの最高級文具メーカーで、ハンブルグに本社を置く企業。
モンブランと言えば万年筆などが有名で、みなさんの中にもマイスターシュトゥックなどを愛用している人がいると思います。
本来、筆記用具と腕時計とはあまり関係性がないように思えますが、関係ないw
こじつければいろいろ共通点は出てきますが、ペンと時を計る時計がシンプルにつながるということはあまり考えられません。
ですがモンブランは時計事業でも成功を収めており、企業買収などを行うなどして、さらなる時計作りに邁進しています。
リシャールミルもまた、機械式万年筆なるものを発表していて、1千万円以上の価格がその機械式万年筆につけられています。
リシャールミル 万年筆
さてさて、そんなモンブランですが、上記でお話ししたようにクロノグラフの名門であったミネルバを企業傘下に収めています。
世界最高のクロノグラフメーカーとも言われていた時期があるミネルバのムーブメントや時計技術を2006年頃から使用し始めたモンブランは徐々に時計界でも存在感を発揮してきています。
モンブラン スター レガシー 二コラ・リューセック クロノグラフ Ref.118537
そんなモンブランが2018年に発表した新作にこんなきれいなクロノグラフがあります。
クロノグラフの父とも呼ばれる、二コラリューセックへのオマージュとして彼が生んだ回転ディスクで経過時間の計測す方式を採用し、モデル名にその名を関したものを発表しています。
通常クロノグラフは針が回転して経過時間を計るのが一般的ですが、二コラリューセックの回転ディスク方式は針ではなくディスクが回転し経過時間を計るようになっているため、よりトルクが必要となるわけですが、パワーリザーブは72時間を発揮するほど。
ケース左下にあるプッシュボタンでスタート/ストップ/リセットを管理するワンプッシュクロノを採用したマニアックな1本。
もともと現代のように2つのボタンで操作する方式が誕生するまでは一つのボタンですべてを行っていましたから、原点に回帰したクロノグラフと言ってもいいんじゃないでしょうか。
二コラリューセックの回転ディスク方式のクロノグラフにはワンプッシュクロノの方がよく似合う。
そんな自動巻きムーブメントのCal.MB R200には第2時間帯を計ることが出来るGMT機能がついていて、計時ダイヤルの中にあるクリアな針がその役割を担っています。
デザイン上のことなのかどうかわかりませんが、GMT針がなぜかシースルーになっているんですね。
というわけで、45ミリの大きなクロノグラフですが、デザインは非常に素晴らしい。
美しくドレッシーで、古典的でワンプッシュなクロノグラフですが、これはすごく人気が出そうな気がします。
というわけで、2018年もモンブランが魅せたマニアックな新作モデルでした。