
ワールドタイムの機能がついた腕時計は素晴らしいんですが、一つだけ難点というか不満というか、そういうのがありました。
ワールドタイム機構には都市名が表記されていいるものの、ジオグラフィック的なものはデザインされおらず、されていても飾り的な要素しかないものがほとんどで、時間が把握できても地理的な状況はあまり把握できないものが多い点で、やや不満があるという人もいるんじゃないかなと思います。
世界地図があって、日付変更線や子午線などが引かれているマップが文字盤にあれば地理的状況が把握しやすいワールドタイムが出来上がると思うんですが、それをモンブランがやっているんですね。
モンブラン 1858 ジーオスフィア リミテッドエディション 1858 Ref.119286
このモデルは2006年にモンブランが買収した時計/ムーブメントメーカーが創業した年をシリーズ名にしたうちの1本で、ワールドタイムが搭載されたモデルです。
ご覧のとおり、文字盤上に地球が描かれていますが、これは北極から見た北半球と、南極からみた南半球の地図で、この2つの地図が回転することによってどの国が何時くらいなのかが分かる仕組みになっているんですね。
この回転ドームディスクのおかげで、地球が北半球と南半球の両方から一望でき、地球をいつも眺めているような気分になります。
これまでワールドタイムやムーンフェイズなどの機能は主に北半球のみを中心としてデザイン構成が多く、南半球からどのように月が見えるかなどはまるで無視された状態でした。
そこでIWCなどはポルトギーゼにダブルムーンなる、2つの月を配したモデルを生み出し、北半球と南半球からどのように月が見えるかを表したモデルを作っています。
今回のモンブランの1858シリーズのワールドタイム、ジーオスフィアも北半球、南半球の隔てがなくオーストラリアの富裕層の方にもお勧めできる1本なのですw
このモデルは世界限定1858本のリミテッドエディションで、数に限りがあるやつなんですが、2000近くあるので限定感はやや薄いものの、数年すればなくなるであろう一本です。
41.5ミリのケースに合わせられた方位を表すベゼルや、GMT機能などからしても探検家ウォッチとしても重宝しそうな綺麗目な1本。
というわけで、モンブランがミネルバに敬意を表した冒険家ウォッチでしたが、こういったモデルはモンブランからは結構出ているんですね。
こちらでもモンブランの1858シリーズについて書いているので良ければ参考にどうぞ。