
2017年に生まれ変わったIWCのインヂュニア。
これまではジェラルドジェンタ氏のデザインであったインヂュニアSLのデザインを長らく使用してきたレーシング系の腕時計でしたが、この度ガラリとフルフェイスチェンジ。
インヂュニアはもともと耐磁性の高さが売りの腕時計でしたが、いつの間にか耐磁性よりもそのスタイルが売りとなり、レーシングウォッチの意味合いが強くなり耐磁性の高さはいつしか忘れられていった感じの腕時計です。
耐磁性といえばパイロットウォッチシリーズの中で深く根付いてきて、インヂュニアのAプルーフなところはだんだんと影を潜めてきました。
ですから、今回のようにドレス系へと変貌したインヂュニアですが、IWCにとっても路線変更しやすかったんじゃないかなと思います。
もしこれまでのインヂュニアが耐磁性で世界一を誇る腕時計だったらスタイルを変更することは世間が許さなかったはずですから。
インジュニア オートマティック Ref.IW357002
インジュニア オートマティック Ref.IW357001
インジュニア リミテッド Ref.IW323311
インジュニア ローレウス Ref.IW323310
ヴィンテージ インジュニア Ref.IW323301
ヴィンテージ インジュニア Ref.IW323303
image by www.jackroad.co.jp
インジュニア クロノグラフ Ref.IW380802
インジュニア クロノグラフ Ref.IW380801
インジュニア クロノグラフ スポーツ リミテッド Ref.IW380901
こんな感じです。
見てお分かりだと思いますが、これまでにあったベゼルのビスがなくなり、ラグも生えてきてドレス系の腕時計になりました。
これまではラグなしのケースが特徴的でしたから、かなり大きな変更が加えられたシリーズになりました。
IWCにはまだアクアタイマーがIWCらしからぬデザインで存在していますから、今後このアクアタイマーもガラリとドレス系のダイバーズに変身する可能性があります。
もしそうだとしたらどんな腕時計になるか楽しみです。
ダイバーズウォッチで、ドレス系の腕時計というのはありませんから、この辺でIWCの本気が見てみたいのであります。
ドレス系を得意とするIWCがつくるドレス系、ポルトギーゼとポートフィノは世界でも最強に美しいシリーズとして君臨しています。
ポルトギーゼに限ってはその大きなケースサイズであるにも関わらず、その美しさから女性にも人気があります。
松嶋菜々子さんもポルトギーゼの愛用者なのです。
パイロットウォッチはなかなかドレッシーな雰囲気が出ていて、ケースの形状などもポルトギーゼにかなりにていますからこれはドレス系にまとめられていると言えます。
後はアクアタイマーですかね、やっぱり。
大きな変更は最初は嫌がられるものですが、僕はインヂュニアのモデルチェンジには大賛成しています。
これだけ綺麗なレーシングウォッチもあまりありませんが、この辺がやっぱりIWCらしいですね。