
マニアックで無名でもないですが、やや名前が知られている時計ブランドにはとりわけマニアックなユーザーが多かったりします。
昔はパネライなんかはマニアックなブランドでしたが、今では知名度もかなりあがって、非常に幅広いユーザーに愛用されるようになりました。
ベル&ロスも少々マニアックだし、ドイツのSinnもなかなかマニアが好む腕時計をたくさん作っている。
それが徐々に増えていくとマニア性は失われメインストリームとなっていくわけですが、Sinnなどの特殊時計などは永遠にマニアの域をなかなか出ないんじゃないでしょうか?
それはまるで夜中のテレビ番組がゴールデンになるとすこしつまらなくなるのとにているかもしれません。
Sinnのような特殊な腕時計をつくるボールウォッチのような存在もまたマニアックなひとから重宝されている。
耐衝撃性や耐磁性などに特化した腕時計を安価で製造していて、さらにはマイクロガスライトと呼ばれる自発光する夜光インデックスや針などを採用しているのもこのボールウォッチの特徴であり、魅力のひとつ。
ボールウォッチ エンジニア ハイドロカーボン セラミックXV ブラック Ref.DM2136A-SCJ-BK
例えばこのモデルなんですが、非常にマニアックな香りが漂う1本。
特にリューズあたり。
リューズガードが3方向に取り付けられた屈強でタフな男の腕時計を印象付けるスタイルになっています。
パネライのルミノールやグラハムの腕時計同様にごついリューズ周りになっています。
1852年、インドの測量技師であるラダナス・シクダールがエベレストを三角測量した時にその山が世界一高い山であることを発見しました。
エベレストはピークXVと呼ばれており、そのXVがこのモデル名の由来になっています。
アメリカ人で初めてエベレストに登頂したジム・ホイタッカー氏が円ぐれーびんすされているのがこの腕時計の特徴。
ベゼルがセラミックになっているのも最近の時計業界の流れというわけです。
このボールウォッチというやつは、基本性能やスペックが非常に高く、タフでごつく、探検用に使用するにはこれ以上ないほど向いている腕時計なんですが、価格はどれも非常に安い。
このコスパが高いあたりが人気の秘密でもあるんですが、スペックはこんな感じ。
4800A/mの耐磁性、5000Gsの耐衝撃性、300mの防水性で30万円代の価格帯は破格。
ボールウォッチが売れる理由はこの辺が素晴らしいんですね。
機能に関してはロレックスなどに劣ってません。
むしろ特殊時計の強みが生かされた最高の腕時計なのです。
Sinnと同じでマニアックぶりが失われることはないであろうボールウォッチの1本なのでした。