
近年の腕時計の進歩は目覚ましいものがあります。
ムーブメントの超小型化、薄型化もそうだし、それに伴い香箱の大型化、巻き上げ効率の上昇などなど、精度とパワーリザーブの長さなどがどんどん上昇しています。
パネライは3デイズ、つまり72時間のパワーリザーブがすでに一般的になっているし、ロレックスも最新モデルなんかは平気で涼しい顔して3デイズになっていますw
ロレックスはパワーリザーブがのびても言わないw
そこがかっこいいんですけどね。
これまでは2日あるかないかのパワーリザーブが一般的でよく出回っていましたが、最近では本当に長いパワーリザーブも出てきて、ウブロには10デイズがあるし、作ろうと思えば各社20デイズとか、30デイズ、1マンスなんていうパワーリザーブも作れると思います。
そうなると腕時計が大きくなるし重くなるから逆にしないんでしょうが、だいたい現在の長いパワーリザーブモデルの一般的な長さは7デイズとか8デイズくらいでしょうか?
IWCも8デイズモデルの綺麗なポルトギーゼを発表しているとお話ししたばかりですが、今日はジラールペルゴのロングパワーモデルについて。
コンスタントエスケープメント L.M. Ref.93505-21-631-BA6E
このモデルなんですが、6デイズのパワーリザーブを備えています。
IWCのパワーリザーブモデルなんですが、実際に香箱に巻き上げられるパワーリザーブは計時に使う分より1日分多く巻かれるらしいです。
時計を稼働させるのに必要なトルク分ということで、多めに巻き上げられ、精度が落ちないようになっているわけです。
7デイズモデルなら8日分、8デイズモデルなら9日分という具合。
さて、そんな動力と精度の安定性というのは腕時計の世界ではとても大きな課題でした。
パワーリザーブの残りが少なくなれば精度が安定しなかったりします。
コンスタントフォース
ジラールペルゴはコンスタントフォースと呼ばれる独自の機構を8年かけて開発し、香箱が貯めたエネルギーを巻き上げた状態からほどける状態まで安定的に送り続けることが出来るようになりました。
独自開発のシリコン製のブレードが振動し、一定の力をテンプに与える構造になっているみたい。
46ミリのチタンケースに搭載されたこのムーブメント。
時計の文字盤下部にある青いひげみたいなのがその目印となります。
6デイズのパワーリザーブインジケーターはリニア表示になっていて、時計はブレゲのように上部に小さく配置されています。
特別モデルだということがよくわかる1本で、実用性の高い機能を備えた1本。
それだけに非常に高額で、ぺルゴファンじゃないと買わないじゃないかなという一本です。