
持ち物でその人の性格が分かるといいますが、本当にその通りだと思います。
高級車を持っている人はやっぱり車が好きだったり、乗り心地やステータスにお金をかけたりする人だったり、文字通り富裕層だったりと、どういった人かというのが限定されてきます。
着るものも同じ。
イギリスの高級靴を履いている人がおしゃれじゃないという可能性は低いし、ルイヴィトンのカバンを持っている人が高価なものを嫌ったアンチブランド品なんてこともあまりありません。
腕時計にもやはり個性が現れるということがやっぱり見て取れます。
先ほどお話ししたように高級車に乗っていたり、イギリスの高級革靴を履いていたり、ルイヴィトンの財布やカバンを持っていたりする人はドレス系やその他の高級腕時計を持っている可能性が高かったりします。
今日はそんな感じで高級車、イギリス靴、ルイヴィトンのカバンに似合いそうな腕時計を紹介したいと思います。
ダンディな男性に似合う腕時計はどんなモデルでしょうか。
パテックフィリップ ノーチラス Ref.5711R
というわけで、高級車、イギリス靴、ルイヴィトンに合う腕時計と言えば、パテックフィリップのノーチラス。
おっちゃん時計とも言われるこの腕時計は見た感じ実際野暮ったさといういか、あか抜けない感じはあります。
しかし実物を見るとやれてしまいます。
高級という言葉をそのまま体現化した腕時計で、デザイン的に言うとシンプルではなく、一筋縄ではいかない悩ましい感じのスタイルをしています。
丸いわけではないし、四角いわけでもない。
トノー型でもないし、8角形とは言われるけどオーデマピゲのロイヤルオークのように完全な8角形をしているわけではない。
はっきりしたポイントがないのと、懐中時計の蝶番のようなケースサイドがアクセントになっていて、一目見ただけで惚れるタイプの腕時計ではないんですが、何度も見るたびに味わい深い奥ゆかしさというのを感じれるタイプの腕時計がこのノーチラス。
ラテン語でオウムガイを意味するノーチラスですが、この腕時計の形状からそう呼ぶようにしたのか、『海底二万里』や『神秘の島』に登場する架空の潜水艦のノーチラス号からとったのかは定かではありませんが海にかかわりがあることは確か。
オーデマピゲのロイヤルオークも船の窓、舷窓をイメージしているし、同じデザイナーなだけに船の方が濃厚かもしれませんが、角ばっていないケースの形状を見るとオウムガイのようにも見える。
この悩ましいタイプのデザインの腕時計はまるで物事に白黒つけない、あるがままを生きる、人生を悟り始めている年齢層にこそ向いている腕時計なんじゃないかなという気がしています。
価格帯のようなものもありますが、ノーチラスを好む人は明らかにダンディと呼べる年齢層の男性で、人生の酸いも甘いも味わってきた大人の男の腕時計という気がします。
文字盤の横じまもまたダンディで、悪く言えば古臭い、よく言えば渋い、という印象を与えます。
この手の文字盤はクルドパリやグランフーエナメル、ギョーシエ柄と比べるとスタイル的にはやっぱりあか抜けない。
この少しださめの文字盤の感じが好きな人にはたまらないんですね、僕のように。
僕もこのノーチラスのような理論的に解釈できないタイプの腕時計が好きで、ほかにも大好きなロレックスのチェリーニとはやはり真逆の一にいる気がしています。
さて、そんなダンディな腕時計を今日はご紹介しましたが、大人の男性が最後に行きつくのはやはりこのパテックフィリップのノーチラスかカラトラバじゃないかなとう気がしています。
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