
クロノスイスは変わってしまいました。
もともと歴史が浅いブランドだったので、コアなファンは少ないかもしれませんが、スイス時計に対する敬意からそう名付けられたブランド名はインパクトがあります。
こういう名前だからスイス時計なんだろうなと思っていたんですが、実はドイツ発祥の時計ブランド。
スイスに敬意を表したドイツの時計ブランドはスイスの老舗メゾンが生み出してきた古典的な綺麗な腕時計をベースとしてきましたが、最近ブランドを所有するオーナーが変わってからというもの時計作りの哲学も変わってしまい、これまであったクロノスイスのイメージ崩れてきています。
これまでのクロノスイスの腕時計を知っていたり、好きだったりした人や、ドレスウォッチ系が好きな人には少々残念なお話し。
ドイツの老舗時計店に立ち寄ったときに店主のおじいちゃんがいろいろクロノスイスのことについてお話ししてくれました。
その時にクロノスイスのドイツ語つづりの本をくださったわけですが、そこに乗っているモデルと現在のモデルはいろいろ違うところが多い。
そのおじいちゃんが言うにはオーナーが変わってからのクロノスイスのベゼルはケースサイドのコインエッジではなくなったということ。
ケースサイドもベゼルもコインエッジになっているモデルは旧型で価値があるといいます。
僕も昔のスタイルを踏襲したクロノスイスの初期のモデルの方が断然好き。
デルフィス Ref.CH1423
レギュレーター Ref.CH1223
レギュレーター 30 リミテッド Ref.CH2813-CB
image by www.awc.co.jp
これらのモデルを見てもらえればお分かりだと思いますが、デザインが古典的で非常にヨーロッパ的。
ギョーシエダイヤル、コインエッジケースそしてベゼル、まっすぐ伸びるポン付けした感じのケースラグ、オニオンリューズ、特徴ある流れる針、などなど、腕時計を古典的に見せているデザインの要素が非常に多いのが昔のクロノスイスの特徴でした。
現在ではそれがなかなか見られなくなってしまったのがかなり残念。
これまでのクロノスイスには他のブランドにはないある強いパッションが根付いていて、一目でクロノスイスの腕時計であることが認識できていました。
それくらいインパクトの強い腕時計だったんですね。
とくにレギュレーター機構を使用した計時方式は僕のお気に入り。
時針と分針の軸が別々に固定されていて時間と分を読み取るのに少し時間がかかる可愛い手のかかるタイプの腕時計なんですがそこが良い。
これが僕が愛したクロノスイスのレギュレーターたちですw