
ショッキングなニュースが飛び込んできました。
世界最大の時計グループであるスウォッチグループが2019年のバーゼルで腕時計を出展することを中止したそうです。
これはこの度時計界を震撼させたビッグニュースとなったわけですが、そもそもなぜスウォッチグループはバーゼルで新作の腕時計の展示を取りやめることにしたのでしょうか?
時計好きの人や腕時計の世界で仕事をしている人はお分かりだと思いますが、腕時計の進化はここ10年くらいものすごいスピードで進化しています。
新しい機構、素材、斬新なデザイン、テーマなどなど機械式時計ブームが進んでいるので、非常に多くの時計メーカーがしのぎを削って新たな客引きウォッチを開発しているわけですが、その進化のスピードと言えば僕たちの想像を超えるほど。
ウブロに関しては一つの時計ショーで約60の新作を生み出すほど開発スピードを上げています。
時計界全体でこういう感じで開発力が増していることが原因で、これまでの伝統的な新作腕時計の展示ということがあまり意味をなさなくなったということが原因だそうだ。
これまでの伝統では、1年に何種類かの新作を作って、スイスの時計ショーで新作を披露し、メディアに紹介してもらうという、モーターショーと同じ感覚でのエキシビジョンでしたが、時計は小さく、部品などの応用なども利きやすい。
そしてグループ内でパーツの供給が出来るということからも時計作りのスピードは一気に速まりました。
その結果、完成した新作の腕時計はSNSなどの媒体を利用してジャンジャン宣伝されるようになり、1年に一回という古い古風なやり方は広告費がかかるうえにあまり宣伝効果が見込めないという判断を下したからなのではないでしょうか。
日本ではまだ腕時計の宣伝は雑誌などの紙媒体を使用することが多く、アメリカに比べるとやや遅れている気がしますが、巨大なグループであるスウォッチグループが世界一の時計ショーのバーゼルワールドに新作を出展しないというのは非常にむなしすぎる。
というわけで、腕時計界を震撼させるニュースが飛び込んできたわけですが、スウォッチグループにはどんなブランドが所属しているのでしょう?
- ブレゲ
- ハリーウィンストン
- ブランパン
- グラスヒュッテオリジナル
- ジャケドロー
- レオン・アト
- オメガ
- ロンジン
- ラドー
- ユニオン・グラスヒュッテ
- ティソ
- カルバン・クライン ウォッチ
- バルマン
- サーチナ
- ミドー
- ハミルトン
どれも有名な企業ばかりです。
なかでも有名なオメガもスウォッチグループに属していて、日本ではロレックスと同様の知名度を誇ります。
ETA社もまたスウォッチグループに属していて、2020年を境にスウォッチグループ以外のメーカーにはムーブメントを提供しないという決まりが出来ましたが、それよりも前のバーゼル2019を前にちょっとした一波乱が起こりそうです。
とは言っても何もないと思いますが、これは非常に大きな出来事。
ショックを受けている人もいるんじゃないでしょうか。