
セイコーの6Sを使用したキャリバー1887
さて、面白いことが起こっています。
と言ってもちょっと前の話なんですが、タグホイヤーがセイコーのムーブメントをベースとしたキャリバーを自社製と謳っていると。
これは日本勢にとってはちょっと誇らしいことなんじゃないでしょうか?
2010年に発表されたタグホイヤーのカレラ キャリバー1887のムーブメントは、ギアからネジから、何から何まで配置やレイアウトがセイコーの6Sクロノグラフと同じでした。
当然タグホイヤーやスイス勢はその不思議なレイアウトに驚いたわけです。
言ってみれば、ドイツ車を分解したら中身がレクサスだったといった感じでしょうかw
そりゃあ驚きますわな。
そして明らかになったのがタグホイヤーがセイコーから使用権を購入したということ。
ムーブメントのレイアウトや構造もちゃんとした権利があるわけなんですね。
日本勢はタグホイヤーの自社製ムーブと謳われた機械がセイコーのあるクロノグラフムーブメントとうり二つですから、時計に詳しく分解作業などに当たる人は驚いたわけです。
自社製ムーブというタグホイヤーと、目の前にあるセイコーの6Sそのもののレイアウトを持ったムーブメントが。。。
ジレンマだったでしょう、見つけた人はw
さて、タグホイヤーもタグホイヤーでそのままポン付けしていたわけじゃないんですね。
セコポンじゃなかったわけです。
ムーブメントの部品も当然、自社製&スイス製と呼ぶためにパーツを半分以上入れ替えたわけです。
おそらく。
そうじゃないとスイス製とよんじゃいけないですからね。
タグホイヤーはなぜ6Sを使用した?
クロノグラフの伝達方式にはスイングピニオン方式というのがありますが、
実はセイコーの6Sクロノグラフムーブメントがタグホイヤーが発明したそのスイングピニオン方式を使用していたからなのでした。
ようは持ちつ持たれつと言った感じでしょうかね。
まあ、自社製と謳うのは少々大げさだと思いますが。。。
そうなるとどういうことが言えるのでしょうか?
キャリバー1887がベースとなったホイヤー01
近年話題になっているシースルームーブメントを搭載した、かっちょいいタグホイヤーのクロノグラフ、カレラ ホイヤー01。
実際このモデルはタグホイヤーらしくてスポーティでいいなぁと。
クリスティアーノ・ロナウドが好むわけです。
このセラミックベゼルのカレラに載っているホイヤー01こそ、セイコーが生んだ6Sがベースのベースになっているんですね。
ベースのベースと言ってもベースとなっているキャリバー1887はまんま6Sなのでベースと言ってもいいくらいでしょう。
孫とおじいちゃんと言った感じよりも、甥っ子とおじさんという感じでしょうか?
どうでもいいかw
というわけですから、そういった目で見るとホイヤー01を載せたタグホイヤーのクロノグラフに親近感を覚えます。
タグホイヤーはこういった事実を隠さず、むしろ日本ではそれを宣伝すればどうなるんだろう、と思うのでした。
スイス製が欲しい人は、少々がっかりする可能性がないことはないですから、難しいのは難しいかもしれません。