
ゼニスのエルプリメロ
さて、36000ビートの腕時計と言えばゼニスが真っ先に上がってくるでしょう。
それ以外はあまりよくわかりません。
ゼニスのエルプリメロと言えばロレックスがデイトナに採用したほどの名機と言われるムーブメントで、毎時36000振動だったものから毎時28800振動にデチューンして、摩耗を減らす改良を行っています。
それ以上にあらゆるところに変更を加えているので、エルプリメロとはかなり違ったムーブメントだとも言われています。
さて、そんなベースとなったエルプリメロはウブロのビッグバンに使用されているし、パネライのルミノールにも使用されています。
いろいろなメーカーがゼニスのムーブメントに注目し、そして信頼を寄せている証拠なんですね。
ゼニスとジャガールクルトはそういった面で世界でも有数の時計メーカー。
自社で作るムーブメントに誇りを持っています。
僕も大好きなブランドたちです。
36000ビートのグランドカレラ
さて、そんなゼニスのエルプリメロを搭載したかのような36000ビートのタグホイヤーが存在するのです。
グランドカレラ キャリバー36 RS クロノグラフ CAV5185.FT6020
image by relojesexclusivos.com
こういうモデルなんですが、見るからに男心をくすぐるかっちょいい1本。
この1本がですね、36000振動/毎時のムーブメントCal.36をを載せているんですが、それが実はゼニスのエルプリメロだったんですね。
つまりは、36000振動の腕時計と聞けばゼニスが絡んでると、疑わなければいけませんw
まあ別に悪いことをしているわけじゃないんですけどねw
この1本は、いろいろと特筆すべき点が多い腕時計で、簡単にまとめると、
- いろいろな賞を受賞している
- C.O.S.C認定ムーブメント
- チタン製
という感じ。
いろいろな賞なんですが、ジュネーブウォッチ・グランプリやレッドドットデザイン賞などを受賞した男の時計、と言った感じ。
ごついとかじゃなく、クロノグラフと文字盤デザインがよく効いたメカっぽい腕時計。
C.O.S.Cはクロノメーター検定協会の認定を受けた高い精度を保持しているという意味なんですが、これはゼニスの功績。
チタン製のケースが使用された1本であるということもお伝えすべきでしょう。
チタンが使用されているので、まあ金属アレルギーには持ってこないな1本です。
ですが、金属である以上、まったくアレルギーを起こさないかと言えばそうじゃないので、一応注意が必要ですが、金属の中では一番有効な手段として用いられるのがチタンで、
チタンケースと言っても、グレード2とグレード5の2種類のが時計に使用されるんですが、ほとんどの場合はグレード5で、強度を上げるために混ぜ物をしたチタンがこれ。
今回のグランドカレラにはグレード2チタンが使用されていて、純度のより高いチタンを使用しているんですが、同時に柔らかさもあるので、傷には気を付けたいところです。
まとめ
全体的にかっこいい1本。
ゼニスの過去のデファイのような印象をも与える、複雑なデザイン。
いかにも男性が好きそうなデザインが、逆におしゃれに見えてくる。
少々思っちゃっぽいところがリシャールミルやウブロと共通してて、わざとやってる遊び心感がたまらない息抜きウォッチと言う感じ。
そういう面ではゼニスの昔のデファイとよく似ているんじゃないでしょうか?
こんな感じなのに、中の機械は名機エルプリメロ、というギャップに萌え萌えしてしまう1本と言えるでしょう。