
IWCとジャガールクルトの永久カレンダーモデル
ジャガールクルトは面白いブランドです。
非常に美しい腕時計を作りながら、自社でも最高品質のムーブメントを作るメーカーです。
他社に供給していることは何度もお話ししているので今回は控えますが、良ければ以下の記事も読んでみてください。
ジャガールクルトと言うブランド ジャガールクルトと言えば言わずと知れたムーブメント屋さん。 マニュファクチュー …
さて、そんなジャガールクルトなんですが、全てのムーブメントを自社で作っていて、綺麗な腕時計は高い評価を得ています。
一方同じく綺麗な腕時計なら負けないIWCという存在がジャガールクルトのライバルとして存在します。
もちろんマニュファクチュールのジャガールクルトと半分以上がマニュファクチュールじゃないIWCを比べるとナンセンスだというコアな意見もありますが、美しさで言うと同等。
それでもしIWCに自社製ムーブメントが存在していたらどうでしょう?
対等な存在なら、比べると本当に迷ってしまうと思います。
実はIWCが得意とするパーペチュアルカレンダーは自社製で、たった83個のパーツで作られた永久カレンダーモジュールの話は有名です。
そういったわけですから、IWCの永久カレンダー搭載のポルトギーゼと、ジャガールクルトのマスター 8デイズ パーペチュアルは本当に良いライバルモデルなんじゃないかなと思います。
というわけで見比べてみましょう。
IWCとジャガールクルトのパーペチュアルカレンダーモデルを比較
IWC ポルトギーゼ パーペチュアル カレンダー Ref.IW502302
image by www.bachmann-scher.de
まずはIWC。
自社製の自動巻きムーブメントCal.51613は永久カレンダー機構とムーンフェイズを搭載しています。
2499年までカレンダーの日付やムーンフェイズを調整する必要がないめちゃくちゃすごい機械が搭載されています。
例のごとく、上下左右のインダイヤルでそれぞれの役割を果たすのがIWCの永久カレンダーのレイアウト。
ポルトギーゼで実現しているため、文句のつけようがないくらい綺麗な1本に仕上がっています。
それに加え、7デイズという長いパワーリザーブも用意されていますが、止めてしまうと再調整がめんどくさい永久カレンダーにとって7デイズという長いパワーリザーブは非常にありがたい。
ちなみにケースサイズは42.3ミリと、意外と小ぶり。
ジャガールクルト マスター 8デイズ パーペチュアル Ref.Q1612420
同じく自社製ムーブメントが搭載された永久カレンダーモデル。
こっちは自動巻きではなく、手巻きムーブメントで、Cal.876-440Bが搭載されています。
2つの香箱で8デイズのパワーリザーブを実現したタフなモデル。
微妙にレイアウトがポルトギーゼと似ていますが、永久カレンダーの基本形というのがあるのでしょうか?
ただムーンフェイズは9時位置の曜日ディスクのところに収まっていて、12時位置にパワーリザーブインジケーターがあるので印象はちょっと違うんですけどね。
2100年まで調整不要という永久カレンダーのムーブメントです。
ポルトギーゼと比べると299年分短いですが、2100年まで生きていることはおそらくないでしょうから、良いんですけどね、短くてもw
ちなみにケースサイズは40ミリと更に小ぶり。
ロレックスのデイトナと同じくらいです。
あんな小さなケースに永久カレンダーが詰め込まれていると想像すると、ゾクゾクしますw
まとめ
まとめると、どちらもほぼ同等のスペックを備えています。
ケースサイズで言うとIWCが42.3ミリでジャガールクルトが40ミリでどちらも意外と小ぶり。
印象で言うとジャガールクルトの小ぶりな感じの方が高い技術を要しているように感じます。
手巻きであるというところもマニア受けしそうです。
ただ、IWCのデザインはほぼ完ぺきで、見やすくて綺麗でとてもゴージャスです。
42.3ミリの自動巻きか、40ミリの手巻きか、と言った感じでしょうか。
もう一つIWCのメリットを挙げると、2499年まで調整不要ということ。
代々受け継いでいくには確かにお勧めです。
どちらもピンクゴールド、レッドゴールドで仕上げられためちゃくちゃ美しい腕時計なので、本当に迷うところですが、僕ならジャガールクルトの方とるかなと。。
苦渋の選択なんですけどね。
40ミリという大きさに永久カレンダーが入っていると思うとやっぱりゾクゾクするのですw
ゾクゾクすっぞ!
なんですね。
気分によってはポルトギーゼに行くこともあると思いますがw
IWC ポルトギーゼ パーペチュアル カレンダー Ref.IW502302
ジャガールクルト マスター 8デイズ パーペチュアル Ref.Q1612420